歯科開業全般

事前確認!歯科医院開業挨拶とお祝い御礼マナー

歯科医院の開業挨拶と御礼マナー
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歯科医院をいよいよ開業することになったら、関係各所へご挨拶に伺いましょう。

開業してからは長い間歯科医院を構えることになるので、周りといい関係を築いておくことが後々の助けにもなります。当たり前と思うことも多いかと思いますが、よくあるマナーとして上げられていることをまとめましたので、ご挨拶される際の参考にしてみてください。

行っておくべき開業の周辺挨拶

歯科医院を開業するタイミングで「いつどこに、どのようにして挨拶に行けばいいのか?」最低限しておいた方がいいという例を紹介します。

挨拶に行くのはいつがいいのか?

開業の1ヶ月くらい前にご挨拶に伺いましょう。商売をしている相手の場合、お客さまの応対で忙しい時間帯などはNGです。ご迷惑をかけることがないように、適切な時期や時間を選びましょう。

挨拶回りの範囲はどこまですればいいのか?

近隣や同じテナントに他店舗が入っていれば、そこへご挨拶に伺いましょう。地域の団体や、テナントのオーナーに改めて御礼を伝えることも忘れずに。

歯科特有なものとしては、歯科医師会などの業界関係筋にもご挨拶をしておかなければなりません。そういう意味では、一番ご挨拶しておくべきなのは実は近隣にある歯科医院さんかもしれません。お互い競合関係となるので、挨拶の仕方を間違えるとトラブルに発展することも。マナーには気を付けて、今後も良い関係を築けるようにしていきましょう。

どのように挨拶したらいいか?

先生ご自身が、直接挨拶に行くことが重要です。先生ご自身が顔を見せながら直に挨拶することで、周辺の方に医院と先生のことを知っていただき、お互い安心してお付き合いしていくことができます。挨拶の時には、ちょっとした手土産をお渡ししましょう。

こういった挨拶の場によく持っていくものは、菓子折りやタオルなど、人の好みを選ばず喜ばれるものが無難です。あまり金額をかけすぎると返って恐縮されることもあるので、渡された側が気おくれしない程度の内容で選ぶようにしましょう。

実は、開業直前以外にも…?

ここまで、開業前の挨拶周りについてお話してきましたが、実はこれ以外にも、ご挨拶が必要となる場合があります。

それは、内装の工事の時です。

工事期間中は騒音や廃棄物が出ますし、施工業者や車の出入りも多くなるので、近隣の方々に様々なご迷惑をお掛けします。もし自分の家の近くである日突然工事が始まり、大きな騒音がしたり、人や物の出入り激しくなったりしたらびっくりしますよね?事前に何も聞いてなければ、あまりいい思いもしないはずです。

内装工事の事前ご挨拶については、基本的には施工業者が行っているはずですが、この時、施工主である先生ご自身が一緒に回ると周りも事情を把握しやすくなります。もし同行するのが難しい場合は、個人でご挨拶に行っても構いません。

施工の2日前位に事前の説明にお伺いしておくといいでしょう。この場合は、開院直後のご挨拶まわりは不要になります。何度もお伺いしては返って先方の業務の邪魔になることもありますので、気を付けましょう。

ご開業地や状況によって、挨拶先やその内容が変わってきますので、事前によく把握しておくことが大切ですね。

開業後もしっかりと!開業祝いのお返しマナー

開業した時には、多くの方からお祝いをもらうことがありますが、お礼や感謝の気持ち、今後お付き合いをお願いするという意味も込めて、きちんとお返しを差上げましょう。

一般的なお祝いマナーとされているもの

お返しは、頂いたお祝いの3割~半額程度のものをご用意するのが通例とされています。タイミングとしては、お礼状とあわせて、開業後1~2週間以内には贈られるのが、良いかと思います。

一般的によく言われるものの例を紹介します。

【よくある御礼の品】

  • 商品券
  • カタログギフト
  • タオルセット
  • 消耗品セット(文房具、洗剤)
  • 飲食品セット(菓子、ジュース)

【よくあるNG例

  • ハンカチ(別れや手切れという意味にも取れる)
  • お茶(弔辞で使われている)
  • 鞄、腕時計、万年筆(「勤勉に」という意味で、目上の方にはNG)
  • 靴、マットなど、腰から下につけるもの(「踏みつける」という意味で、目上の方にはNG)
  • 現金

失礼にあたると考えられるものはやめておくか、本人の意向を確認した上で準備しましょう。また、現金は金額が分かってしまい生々しさがあるので、これも避けた方が無難です。

ただ、あくまで一般的とされているものの例なので、関係性にあわせて対応されてください。

取引のあるメーカーやディーラーからのお祝いはどうする?

今後の取引もよろしくお願いします、という意味を込めて贈って頂いている場合が多いかと思います。

贈りものはありがたく受け取り、御礼状を返しましょう。返礼品をお渡しする方もいらっしゃいますが、お渡ししない方ももちろんいらっしゃいます。こちらも、相手先との関係性などに応じて対応しましょう。

いかがでしたでしょうか?開業の直前、直後ともなると、準備のための雑事や患者さんの対応でとても忙しくて、中々挨拶まで気の回らないこともあるでしょう。こうしてあらためて頭の中に入れておくことで、忙しい時の立ち回り方も効率がよくなるかもしれません。

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