歯科医院設備・環境

歯科医院で自動釣銭機・自動精算機を導入する際に検討しておくべき4つのポイント

歯科医院で自動釣銭機・自動精算機を導入する際に検討しておくべき4つのポイント
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最近では自動釣銭機や自動精算機を導入する歯科医院も増えてきました。購入価格は決して安くはありませんが、クリニックならではの悩みを解決してくれる導入メリットも十分にあります。

歯科医院ではどのような場面で必要となり、どのような機器を導入すると良いのか、導入目的と検討しておくべきポイントをお伝えしていきます。

歯科医院で自動釣銭機・自動精算機を導入するメリット

まずは、自動釣銭機・自動精算機が院内で必要とされる場面や、導入した際のメリットについて考えてみましょう。

感染リスクの低減

歯科医院では人の口腔内を診療するという特性上、グローブを装着しての診療や、高性能な滅菌器の使用やアルコールでの消毒、空気清浄機などを用い十分な感染症対策を行っているものの、それらの対策は会計時の患者さんとのやりとりや、釣銭・カード・スマホ等を介する感染リスクに対してはあまり効果が見込めません。

このような会計時の問題について、セルフレジタイプの自動釣銭機や自動精算機を導入すると、スタッフが金銭やカード等に直接触れる事なく患者さんが会計を終えられるので、感染リスクを減らす事ができます。

現金トラブルを軽減

会計に人の手を介する以上、お金の数え間違いや未収金などの現金トラブルが起こらないとは限りません。お金に関する問題は、関わった患者さんやスタッフのストレスにも繋がりますし、クリニックを開業する経営者としても、現金の露出をなるべく減らす事で防犯や不正を防止できるように設備を整えていく事が望ましいでしょう。

自動釣銭機・自動精算機を導入すると、金銭授受を機械やシステムで自動化できるので、必要外の現金露出も無くなり、こうしたトラブルやストレスを軽減する事ができます。

会計業務の効率アップ

最近ではレセコン予約システムキャッシュレス決済端末など、スタッフの方が覚えなければならない端末操作も種類が増えていますが、それらの機器の習熟にも相応の負担がかかりますし、会計にまつわるヒューマンエラーを完全に無くす事は難しいでしょう。

その点、自動釣銭機・自動精算機は煩雑な会計業務から金銭授受までを一括して賄ってくれるので、ヒューマンエラーの解消はもちろん、スタッフの業務負担が大幅に減りますし、患者さんの会計待ち時間も短縮する事ができます。

自動釣銭機・自動精算機を導入する時に検討すべきポイント

それでは次に、実際に導入する際に検討しておくべきポイントについて見ていきます。

自動釣銭機・自動精算機のどちらを導入すべきか?

会計を自動で行ってくれる機器には自動釣銭機と自動精算機があります。

自動精算機は、スタッフの立ち合いを必要とせず、一貫してセルフで患者さんが会計を済ませる事ができる機体なので、人の身長ほどの高さがあり、その分のスペースが常時必要になります。当社でご案内している機体では幅約50cm×奥行約30cmほどの省スペースモデルもあるので、必要スペースの参考としてお考え下さい。

自動釣銭機の場合、本体の高さは受付台の上に置ける程度となりますが、縦横は各60cmほどのスペースが必要になります。

開業時に導入する場合は受付台に埋め込む事が多く、内装打合せ時からの設計が必要になりますが、配線や本体の露出を最低限に抑える事ができるので、受付周りをスッキリとした印象にする事ができるでしょう。開業後に導入する場合は、専用の台を購入するか、受付台に乗せ配線周りの追加工事を行うなどといった処置が必要になります。

本体価格について、当社でご紹介している機器では自動釣銭機が250~300万円前後、自動精算機は300~500万円前後ほどで、自動精算機の方が若干高価となっています。

どちらを導入すべきかは、院内オペレーションやコストの考え方にもよりますが、診療に人手を集中させたいというご希望が特に強い場合には、会計を完全にセルフで行う事のできる自動精算機の導入をお薦めしています。

導入にはそれなりの費用が伴いますが、これ一つで会計にまつわる煩雑な業務を大分軽減させる事ができるので、実際に受付に置ける寸法であるかどうかをチェックした後は、費用対効果をよく考え、クリニックへの導入を検討すると良いでしょう。

釣銭セットができるタイプか?

院内で会計が発生する以上、釣銭も用意しなくてはなりませんが、それも毎日となるとなかなか手間がかかります。

当社でお薦めしている自動釣銭機・自動精算機は、設定通りの金種・枚数で釣銭を揃えてセットすることでき、会計締め時には釣銭外の売上だけを排出できる仕組みを有しているので、毎日の釣銭準備や締めの手間を減らす事ができます。

レセコンと連動しているか?

医院向けのモデルではレセコンと連携して精算まで行える機種もあり、そのようなモデルを導入しておくと、レセコンの入力情報を受付端末に共有するだけで精算できるので、スタッフの業務負担をかなり軽減する事ができます。

連携方法は直接レセコンと連携するタイプや、会計情報の入ったバーコードを読み込んで連携するタイプなど種類も様々なので、環境やご予算に合せて選択すると良いでしょう。

また、当社でご案内している機種は日計表を自動的に集計するシステムも付随し、終業時の精算業務も簡単に済ませる事ができるので、残業時間などの労使トラブル予防にもつなげていく事ができます。

助成金の需給条件にあてはまるか?

労働時間の短縮につながる機器を購入する場合、「時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)」という助成金を受給する事ができます。

自動釣銭機や自動精算機の導入も、条件を満たせばこちらの助成金の対象に該当するので、機器購入費用を考える際に合わせてご検討下さい。 需給要件や金額など、詳しくは下記の記事で紹介しています。

また、レセコン・自動釣銭機・自動精算機などのITツールの導入に関しては別途「IT導入補助金」を受給できる可能性があります。下記の記事でも簡単にご紹介していますが、国の予算に応じて変更のある制度なので、医院での導入時期に応じた制度の詳細を調べご活用下さい。

機器導入の一環として、オンライン資格確認の導入方法や補助金についてなどもご紹介していますので、あわせてご確認下さい。

自動釣銭機や自動精算機は絶対に導入しなければいけない設備という訳ではありませんが、多くの患者さんが来院する商業施設などで開院される場合には、スタッフのオペレーション効率や感染症予防対策の観点から、当社では導入をお薦めさせて頂いております。

ご興味がおありの方は下記よりお気軽にお問合せください。

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他にもキャッシュレス決済やスマートマットの導入など、当社では数々の歯科医院向けサービスの導入サポートを行っています。インサイトの「歯科業者一括デモサービス」では、気になるサービスをピックアップし、まとめてご案内することも可能ですので、詳しくは下記案内をご確認下さい。

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