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歯科医院で行う新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する感染予防ガイドライン

歯科医院で行う新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する感染予防ガイドライン
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新型コロナウイルス(COVIDコビット-19)禍において、歯科医療機関について様々な憶測や風評が飛び交う中で、少なからず歯科医院経営にも影響が出て来ているか存じます。

コロナ収束の兆しが見えない現状において、ご不安を感じてらっしゃる先生方の声を多く頂戴した中で、少しでもお役に立てるよう、感染対策の専門家・ご賛同頂いた先生方のアドバイスの元、皆さまが少しでも安心して診療に取り組めるよう、診療に関するガイドラインを作成致しました。

新型コロウィルスは解明されていない事が多く、何をどこまで実施しても完璧とは言えない状況でありますが、本ガイドラインが一つの指標として皆様の医院経営の一助となれば幸甚に存じます。※コロナの状況は日ごとに変化しておりますので、追加情報がありましたら更新してまいります。

歯科医院で行う感染予防ガイドライン(2020年5月14日版)

診療における感染症対策

1)感染者のスクリーニングと感染予防

① 37.5℃以上の患者様(受付にて非接触型体温計にて測定)には相談の上予約を取り直す
② 問診票で患者をスクリーニング
③ 患者様に手洗い、アルコール消毒の励行、待合室でのマスク装着を指示

2) 診療の際の感染予防策

① サージカルマスク等、眼の防護具(ゴーグル又はフェイスシールド)、手袋、ガウン、帽子を装着し、それらを外す際には、それらにより環境を汚染しないように外し、所定の場所に破棄する。

お問合せ:衛生用品の購入についてはこちら

② 標準予防策(スタンダードプリコーション)の徹底

鹿児島大学病院が非常に分かりやすくまとめていらしたのでそちらをご参照ください。

参照:鹿児島大学病院 感染対策マニュアル

③ 患者様に使用したタオル、器具等は使用毎に消毒・滅菌を徹底し、グローブ、コップ、エプロン等は毎回新品を使用

④ エアロゾルを発生させる切削、超音波スケーラー等使用の際は上記に加え口腔外バキュームを使用

3) 歯科治療前の洗口

ポビドンヨード含嗽液(商品名:イソジンガーグル液7%)の添付文書には新型コロナウイルスに類似したSARS ウイルスに対して15 倍希釈液(0.47%)を60 秒作用させると99.9%以上のウイルス不活化率であると書かれています。

4) ラバーダム防湿

ラバーダムを使用すると、特に高速ハンドピースと歯科用超音波装置を使用する場合に、唾液および血液で汚染されたエアロゾルまたは飛沫の発生を最小限に抑えることができます。ラバーダムを使用する場合、通常のバキューム(吸引)とともに口腔外バキューム(エアロゾルと飛沫の大量吸引)を使用すると高い効果があります。

5) 引き込み防止ハンドピース

引き込み防止バルブのない歯科用ハンドピースは、歯科治療中に汚れ(デブリ)や液体を吸引および排出することがあります。さらに、細菌やウイルスなどの微生物は、歯科ユニット内のエアーおよび水チューブを汚染し、知らない間に交叉感染する可能性があるため、引き込み防止機能のない歯科用ハンドピースは使用しないようにします。

院内オペレーションによる感染対策

1) 診療室の消毒

① 歯科用ユニットは診療毎に上から下に向けて清拭、消毒する。
② 公共エリアの設備(ドアノブ、イス、机を含む)は頻繁に洗浄および消毒。極力、人が触れる度に消毒する事が望ましい。
③ 手などの皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であると言われています。また、医療器具の消毒にはグルタラール、フタラール、過酢酸も有効です。この場合は、使用時の留意事項を遵守してください。

お問合せ:消毒清掃業者のご紹介についてはこちら

2)スタッフの感染対策の徹底

① 手洗い・うがい等の基本対策の他、全てのスタッフのマスク着用
② 髪の毛は束ねる、もしくは帽子を着用
③医療器材の洗浄の際は厚手のグローブ(ニトリルユーティリティグローブ等)を着用し、針刺し・切創に十分に留意する。ブラッシングは飛沫リスクがあるため防護具を着用して行う
④ 休憩時間・出退勤の時間を各人分ける
⑤ 37.5℃以上の発熱及び咳などの諸症状があれば自宅待機及び専門の医療機関への受診の指示

3)定期的な換気

定期的に院内を換気し、空気の入れ替えを行う。出退勤時にも換気を行う。常時換気できる状態が望ましい。

お問合せ:空気清浄システムのご紹介についてはこちら

院内設備

1)入口

①土足可の場合は入口に除菌マットを設置し、靴裏の除菌をしてからの来院を促す
②土足禁止の場合は靴とスリッパの履き替え後にアルコールにて手指消毒を促す

2)受付

①飛沫感染防止のため、受付にはビニールカーテンまたはアクリル板等を設置
見た目が気になる、または制作や設置が面倒だという先生は、飛沫感染予防に適したアクリル板を手配致しますので、ご相談ください。

お問合せ:アクリル板設置のご相談はこちら

②受付カウンター、診察券入れ、問診票記載用のボード、ボールペン、電話、パソコンのキーボードなどは頻繁に洗浄および消毒。極力、人が触れる度に消毒する事が望ましい

③診察券、問診票、決済方法(クレジットカード、QR決済等)は非接触型を導入検討

3)待合室

①待合室の席の間隔を2メートル以上空ける、またはパーテーションなどを設置する
②アポイントを調整し、患者様が密集する状況を防ぐ。駐車場がある場合は診療まで車内での待機を促す
③不特定多数の患者様の接触する恐れがある雑誌やパンフレットなどは一時的に撤去
④キッズスペースでは床に直接触れる遊具などは一時的に撤去。または、キッズスペース自体を一時的に封鎖
⑤入口のドアノブ、手すり、イス、キッズスペース内の床、壁などは頻繁に洗浄および消毒。極力、人が触れる度に消毒する事が望ましい

4)トイレ

①飛沫リスクの高いエアドライヤーは一時的に使用不可とし、紙タオルなどで代用
②トイレのドア、トイレットペーパーのケース、便座、水道のハンドル、手鏡などは頻繁に洗浄および消毒。極力、人が触れる度に消毒する事が望ましい。

患者様への情報配信

①入口:院内、院外(参照:日本歯科医師会
②洗面所:手洗い(参照:厚生労働省
③受付等:手洗い、うがい、マスク(参照:厚生労働省
④プロに依頼する定期的な消毒清掃⑤その他

院内掲示物の制作についても当社にてご協力させて頂きますので、お困りのこと等ございましたら、ご相談ください。お取引のある消毒清掃業者様がいらっしゃらず探されている方は、専門業者をご紹介させて頂きます。

2)ダイレクトメール

①院内での感染対策を告知し、患者様が極力安心してご来院頂ける取り組みについて紹介
②自宅で出来る口腔ケア等のお役立ち情報を配信

3)SNS(LINE)

①LINEの公式アカウントを開設し、患者さんに友達登録をしてもらう
②来院を控えている患者様のお悩み相談等のコミュニケーションを取り、コロナ収束後の来院を促す。緊急性がある場合は即時来院を促す
③自宅で出来る口腔ケア等のお役立ち情報を定期的に配信し、定期的なコミュニケーションを取る

DM制作・発送やLINE公式アカウント開設については、インサイトにてご協力させて頂くことも可能ですのでご相談ください。

お問合せ:制作物・印刷物サポート

お問合せ:LINEの公式アカウント運用サポート

院内掲示物・感染対策簡易チェックリスト

新型コロナウイルス感染対策の院内掲示物のテンプレートと医院の簡易チェックリストを作成いたしましたので、ご希望の方は以下テンプレートをご利用ください。

以上、歯科医院で行う新型コロナウイルス感染症に対する感染予防ガイドラインについてでした。この他にも当社では、何かサポートできることがないか支援サービスを準備しております。衛生管理品の販売や、資金支援など様々なサポートを実施しておりますので、あわせて以下ページもごらん頂き、お役立ていただければと思います。

また、現在対応している内容以外でも、ご相談頂ければ何かご協力出来ることがあるかもございませんので、お悩みの事等ございましたら以下フォームよりお問合せください。

お問い合わせ・ご相談はこちら

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※歯科医院の方向けのお問合せフォームです。

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