勤務医か開業医か?いつが開業にベストなタイミングなのか


歯科開業すべきベストタイミング

歯科医師という職業は生涯雇用が約束されていないため、開業が現在の状況を打開する出口となってしまっているのが現状です。業界の体制が大きく変わらないかぎり、今後もこの状況は続くことが予想されます。

この出口としての開業、つまりは「周囲の人が開業し始めたから」「今のままの給与よりもっと、稼げないか」「今の歯科医院の人間関係が...」など現状の不満や不安から逃避するため、何かに突き動かされるように開業するのは大変危険です。

開業とは、自分自身でしっかりとビジョンを持ってコントロールをしながら、ブレない開業を行わなければいけません。

それでも開業か勤務医か悩まれている方は多いことかと思います。
いつが「歯科医院の開業にベストなタイミング」なのでしょうか?

それは先生ご自身が目指すべき方向によって、開業のベストタイミングが決まっていきます。「勤務医か開業か?ライフプランを考えてみよう」でも簡単に触れていますが、自分のビジョンをしっかり考えておくことが大切です。

そのビジョンやプラン設計の考え方についてお話しします。

歯科開業のベストタイミングを考えよう!3つのプラン設計方法

ご自身の開業ベストタイミングがいつなのか考えるために、プランを立てていきます。
このプランとは、ライフ・キャリア・マネーの3点から考えていきます。

まず、初めに、考えを整理しやすいように現時点をスタートにした年別の表を作ります。きれいに書くことが目的ではなく、考えをまとめることが目的ですので、手書きで何ら問題はありません。直近はイメージもつきやすいので、大きめに幅を取っていき、1年後・3年後・5年後・10年後・20年後・・・とその時何歳かを記載します。

歯科開業ライフプラン表

この表をベースにプラン設計をしていきましょう。

○ライフプラン設計

ここでは、自分自身だけでなく配偶者・子供・両親が「いつ、どんな風になっているか、どうなりたいか、いくら必要か」を書いていきます。

ライフプラン設計から歯科開業のタイミングを考える

今回の例は既にご結婚されている場合のものでしたが、ご結婚を今後お考えの方はその費用や時期もここに書き出しておきましょう。「マイホームが欲しい」と思ったら、いつぐらいに購入し、リフォームはいつ行うか?買替はいつ頃にするか?必要なことを考えて書き込んでおきましょう。他にも「車を購入したい」と考えるのなら、車検や買替はいつか?ということもプランニングします。

お子さんが二人いる場合、保育園・幼稚園、小学校、中学校、高校、習い事や塾、大学などそれぞれ「いつ、いくら必要か」を書き出します。また、子供の結婚や住宅購入など援助する場合もだいたいいくらくらい用意していくかなども考えておいてください。

他にも両親が高齢になると介護が必要な場合もあります。介護費用などもプランに必要です。

○キャリア設計

次に自分が仕事上どうなっていきたいか、開業した医院をどうしたいか、といった自己のキャリアについて書いていきます。

キャリア設計で歯科開業のタイミングを決める

大学を卒業し研修を終えたその後、勤務医として研鑽を積む期間、目標(例えば口腔外科に力を入れている医院で働き、専門知識と技術に磨きをかけるなど)が決まっていれば書き起こしましょう。その後、開業を考えるのであればいつ開業をいつするかも書いておきます。

キャリアプランを実行するために、法人の医院で院長を務める、個人開業医院で副院長になるといった、具体的な内容も書いていきましょう。

さらに開業後の年収・分院展開や法人化はいつ頃行うかなどの、先の目標も記入しましょう。

○マネープラン設計

ライフプランとキャリア設計がある程度考えられたら次はマネープランを算出します。

マネープランを考えて歯科開業のタイミングを決める

先ほどの2つのプランと見比べながら、その頃の収入とイベントごとの支出について書いていきましょう。支出に向けた貯蓄をどの時期にいくらためるべきなのかということも、記入していきます。

この時、収支のバランスが整うように設計をすることが大切です。釣り合いがとれないようであれば、ライフプランとキャリア設計に立ち返り、全てのプランを見直していきましょう。

開業ベストタイミングの為に今すべき事

ライフ・キャリア・マネーの3つのプランを並べて考えてみたら、いつまでになにをすべきかが見えてきたのではないでしょうか?

例えば、勤務医時代に結婚し、後は開業医として成功しながら子供二人を大学卒業まで育て上げ、90歳で天寿を全うするというおおまかなライフプランがあるとします。65歳まで働くと仮定して、リタイア後もそれなりに過ごしたいと考えるのであれば、収入がある現役時代に稼ぐ必要があるでしょう。

これに対し、勤務医として働き、10年後には独立できるだけの臨床経験も積み上げ、年収は800万。その後開業し、年収は1000万、1500万、2000万…と段階的にアップして、65歳まで開業医として働き続けるというキャリア設計を立てるとします。

この場合、マネープランはどうしたらいいでしょうか?

開業資金が不安な人必見!当社最少自己資金額での開業事例」でも触れていますが、歯科開業には最低でも5000万円は必要といわれています。結婚や子供の養育もあるとすると、もともとの資産がない限りは、大学卒業から10年の間に5000万円以上を貯蓄し、開業資金を全てキャッシュで賄うのはかなり厳しいでしょう。5000万円とはいかずとも、できる限りの自己資金を貯め、残りを融資を受けて開業する場合がほとんどです。

また、仮に融資を得られても返済が必要なので、まずは2~3年内に医院経営を軌道にのせ年商は○万、その内経費は○万、借入金返済額は均等に15年で完済。その間に子供の進学、車の買い替えなどの費用を予測していた時期に貯蓄から支払い、○年後にはキャッシュフローも黒字となってライフプラン通りの人生が送れる…というような考え方になります。

もちろん場合によって異なりますので、上記のプランはあくまで例としてお考え下さい。

人によりプランも様々なので具体的な数値は一部掲載を控えましたが、インサイトの開業支援ではこの様なライフプランに沿った歯科医院開業の事業計画の立て方などについてもアドバイスしております。

開業についてのご相談は、WEBお問合せフォームをご活用ください。

ライフプラン・ビジョンに合わせた歯科開業支援はインサイトへ

また、今回は開業のタイミングはいつがいいのかについてお話ししましたが、早いうちから開業について情報を集め、計画の準備をしておくのも良いでしょう。

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