歯科医師の転職!転職の時に考えておくべきポイント


歯科医師の転職

歯科医院の開業のご相談を頂く中で「開業するか、それとも転職して違う医院へ行こうか…?」と悩まれている先生や「開業準備をするため違う歯科医院に移り短期で働きたいと考えている」という先生の声をよく伺います。

歯科医師の転職は、知人や友人・先輩や学会など、紹介で決まる場合が多いです。しかし近年は少ずつ、歯科医師の就職も一般の会社員のように、転職・求人サイトを利用するという方や歯科医師向けの転職・求人募集のサイト自体も増えてきているように感じます。

このような転職経緯の変化も踏まえて、歯科医師が転職をする時に考えておくべきポイントを紹介します。今は転職などを考えていなくとも、将来転職な場面に行き当たった時のために、ご参照ください。※ここで言う転職とは、”歯科医師以外の職業へ就職するのではなく、歯科医師として職場を変え勤務医として働き続ける”という意味で記載しています。

歯科医師として転職の時に考えておくべきこと
○転職の予定を考えよう

転職の情報を集めたり、転職先を見つけても、今の勤務先の退職トラブルがあって、なかなか辞められないなんて話しがよくあります。

いつまでに転職を決め、いつまでに退職するか?また、今の医院に伝える時期をどうするか?などスケジュールをしっかり立てておくことが大切です。かといって、慌てて決めてしまうのは失敗のもと。ある程度は時間をおき、退職にも後を濁さないように、計画を立てて実行しましょう。

○ライフプランとキャリアビジョンはあっているか?

皆さん自分の将来に、さまざまなビジョンを思い描いていらっしゃるでしょう。
・○年後に結婚して、○歳位に開業したい
・独立して開業するために、○○の技術を磨きたい
・○○の治療で有名な○○先生がいる所で働きたい
・開業準備をするために、非常勤で働ける所を探したい
・この医院にいけば、○○の技術が勉強できる

転職において大事なのは、自分が望むキャリアにあった歯科医院を探すことです。また、すでに転職先の候補があるのなら、その歯科医院が自分の将来ビジョンとマッチングしているかどうかを考えましょう。

自分の先行きについて考えることは、転職だけでなく、開業を考える時も同じように重要になってきます。「勤務医か開業か?ライフプランを考えてみよう」や「勤務医か開業医かのベストなタイミングは?プラン設計方法」で触れているライフプランの考え方を参考にしてみてください。

○希望の歯科医院が出てきたら、医院をよく知ろう

歯科医師向けの求人サイトの募集要項など、たいていどこの求人でも以下の掲載内容が載っていることが多いでしょう。

医院名 / 診療(募集)科目 / 仕事内容 / 応募条件 / 雇用形態 / 給与 / 休日や休暇(休診日) / 勤務時間(診療時間) / 福利厚生 / 住宅手当 / 保険 / 医院の設備 / 医院の履歴 / 医院のアピール など

ここで、自分が考えているライフプランや歯科医師としてのビジョンを基に、自身が何に重きを置くかを優先順位を考えてきます。そして、希望の歯科医院が出てきたら医院のことをよく事前によく調べ、確認しておくと良いでしょう。

転職してから、「転職すれば○○できると思っていたのに」「思っていたのとはちょっと違った……」などというのはよく聞く話です。実際に歯科医院を見学したり、その歯科医院にどのような評判が集まっているかをよく調べてみないと、このような事態を招いてしまいます。

医院の診療方針やコンセプトはどんな内容なのか?自身のビジョンにあっているか?勉強したい技術があるなら、診療の方針や来院している患者さんの傾向も調べておく必要があるでしょう。ただし良きにつけ悪しきにつけ、偏った評判をうのみにせず、慎重にリサーチすることが大切です。

歯科医師の転職!転職のマナーと一般常識

歯科医師の転職に限らず言えることですが、転職するには関わる物事すべてに一定以上のマナーが求められます。転職先の医院はもとより、退職する医院にも失礼がないように、きちんと対応しましょう。

履歴書の書き方と注意点
・履歴書

特に指定がなければ、市販のものでも大丈夫です。最近は手書きではなく、パソコン入力のものも受け付けてくれるところがあります。ただし場所によってはダメなこともあるので、募集要項や医院の意向をよく確認しましょう。

・記入

手書きの場合は丁寧に書くことを心掛けて、記入漏れのないようにしましょう。年月日などの日付の漏れや、表記漏れにも注意が必要です。間違いや修正がないようにするのは元より、修正液や修正テープの使用は避けましょう。

・写真

清潔感のある姿で撮影にのぞみましょう。自撮りやスナップなどはもってのほかです。好印象を与えるように、明るい表情を心掛けて撮影しましょう。

・志望動機や自己PR

面接先医院の特性を把握した上で、自分がそこで仕事をする事への意欲をアピールしましょう。転職サイトの例文を写すなどした通り一遍の言葉だけでは、採用する側も熱意を感じ取れません。

面接のマナー

初対面の人は、まず外見や立ち居振る舞いからその人となりを判断されます。

服や髪の乱れは整えて、みだしなみをきちんとしましょう。清潔で誠実な様子は、人に好印象を与えます。ドアの開け閉め、椅子に座る時の動作、話し方、身振り手振りなども、相手への気配りを忘れないようにしましょう。笑顔で感じ良く、志望動機をハキハキ伝えるのはもちろんですが、聞き手に伝わりやすいような内容を心掛けるのも大切です。

お互いの顔合わせの場でもあるので、診療への誠実な姿勢と意欲をアピールしながら、相手の話もちんと聞いて意思の疎通をはかり、採用が決まった後もお互い齟齬(そご)なく気持ちよく働いていけるように、面接にのぞみましょう。

○退職手続き
・退職願と退職届

退職を願い出る通知を行うのが「退職願」で、雇い主の合意がなければ辞めることはできません。一方、「退職届」は退職するという届け出となり、就業規定(または法律)に設けられた期日を守れば辞めることができます。

円満な退職の場合、退職願をもって退職の運びとなり、手続き上必要であれば退職届が求められるケースがほとんどです。

・退職の期日

労働基準法では退職届を出してから退職するまでの最低限必要な期間は2週間となっています。
ただし、就業規則などで「退職する場合は1カ月前までに申し出る事」などとなっていて、それが妥当な長さだと判断できる場合には、労働者にも責任があると解釈されることもあります。就業規則をよく確認し、早めに申出をし、円満に退職できるように準備しましょう。

・事前の通知

退職にあたっては仕事や患者さんの引き継ぎ期間も考慮し、円満退職に向けては少なくとも1ヶ月前には勤務先に伝えておいたほうが良いでしょう。就業規則ではもっと手前に期日が設定されていることもあるので、状況に応じて対応しましょう。

長年一緒に勤めた人員が退職でいなくなるのは、経営者にとってとても痛手です。人員が減れば、その仕事の担い手を補充する必要もありますし、業務の上でも負担がかかります。

開業するとなればいずれは自分も同じ雇い主の立場になるのですから、送り手側の気持ちも考え、職場に迷惑をかけないようにマナーを守った対応を心掛けましょう。狭い業界なので尚のこと、円満な退職をしないと次の就職先や開業先で気まずい思いをすることになります。

転職をお考えの先生の中には、「勤務医のままか、それとも開業するか?」ということについてお悩みの方もいらっしゃいます。一度ご自身の開業ビジョンやライフプランについて考え直してみるといいのではないでしょうか?

【参考記事】勤務医か開業か?ライフプランを考えてみよう

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