歯科医院経営のために開業医が意識しなくてはならない実来院数・点数って実際どのくらい?


開業前に意識しておく、歯科医院経営の保険点数

歯科医院の売上の計算は「患者数×患者来院1回あたりの単価×来院頻度」です。

つまり経営を維持していくためには、実際に来院した患者数(実来院数)と患者来院1回あたりの単価(保険点数)が重要になります。来院頻度を上げることはもちろん大切ですが、今回は「実来院数」と「点数(保険点数)」にスポットをあてて、考えていきたいと思います。

実来院数を常に把握
医院の安定度を測れる指標とは?

①実来院数

実来院数とは、「実際に来院した患者の数」のことを指しますが、患者の数を把握するだけでは計数管理の意味がありません。まずチェックしておきたいのは「キャンセル率」と「持ち患者数」です。

キャンセル率は名前のとおり「予約したのにキャンセルした患者数」を数値化したもの。この時に大切なのは「電話キャンセル」と「無断キャンセル」を分けて把握することです。

なぜなら電話キャンセルの場合は、患者さん自身が何らかの予定が入ったためにキャンセルしており、日を改めて来院する可能性が高いのに対し、「無断キャンセル」の場合は何か不満があって継続通院を拒否しているとも考えられるからです。

ただし無断キャンセルの中には「うっかり忘れていた」という場合も考えられるので、何らかのアプローチをすることも忘れないようにしてください。いずれにしても「正確な数字」を把握することが大切ですので、日計表などを用いて管理するようにしましょう。

②持ち患者数

「持ち患者数」とは将来の来院患者予定数と言い換えることもできます。アポイント帳などをみて予約の入っている人数を確認します。その際に重複して予約している患者は省きます。この「持ち患者数」には医院の安定度をチェックする一定の指標がありますので、参考までにご紹介します。

<持ち患者数の指標>

・60名以下(かなり危険な末期状態)
・60~80名(何らかの手を打たないと、危険な状態になる可能性がある)
・80~100名(やや危険。何かの拍子に急速に患者が減る可能性がある)
・100~120名(普通。一応の安定状態といえる)
・120~150名(良。安定しており、特別なことがなければ患者が急に減ることはない)
・150名以上(良好。常にこの状態を保つようにすることが大事)

保険の点数はどう考える?
目標達成度を測るために必要な表とは?

保険点数は売上に直結する重要な数値です。毎年行われる診療改定で、歯科医院の点数は年々厳しくなっていますが、その中で自身の病院の目標達成は常に行っていく必要があります。
そのためにお勧めしているのが、「予想累計点数方式」です。

予想累計点数=(月初から当日までの累計点数)÷(月初からの当日までの診療日数)×(今月の診療予定日数) で計算することができます。

この計算は毎日行います。月末に近づくほど数字の精度が上がっていきます。
あらかじめ目標とする点数を決めておき、予想累計点数と照らし合わせていけば、目標が達成できます。集患数の把握とともに管理しておくと、経営の安定に大きく貢献する資料となりますので、ぜひ取り入れていただければと思います。

実来院数・点数・・・
安定経営のために重要な「データ管理」

適切な治療を行い、患者さんに喜ばれるサービスを行っていくことは大切です。
しかし歯科医院を開業するということは、「経営者の目線」も、もたなくてはいけません。そのためには、「来院数」や「点数(保険点数)」をシビアに捉え、グラフ化するなどしてデータ管理を行い、そこから現状を読み取り対策することが必要になります。

こういった作業を苦手とされる方もいらっしゃるかもしれませんが、とても大切なことです。
そのような場合はぜひ弊社へご相談いただければと思います。

開業前から歯科医院経営を学びたい方もご相談ください