歯科経営管理

歯科医院の競合対策~近くに競合医院ができると分かったら~

歯科医院の競合対策
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開業後に患者さんが定着し経営も安定してきた所で、近くに歯科医院ができるかもしれないという情報が入り、リスクを減らすために出来ることは何かないか?とご相談を頂くことがあります。

そこで今回は、近くに新しく競合医院が出来る場合の対策事例を紹介します。

近くに競合歯科医院ができると分かった場合の対策

歯科医院の新規開業を取り巻く環境と現状」でもお話している通り、開業地域も偏重する傾向にある為、競合の脅威は拭いされません。

歯科医院の開業に関して、以前は業界団体が暗然たる圧力をかけて、いわゆる適正配置をしてきたこともありますが、最近では独占禁止法により、業界団体の圧力等で開業を排除するのは好ましくないとして、そうした規制もなくなってきています。

人口増加の著しい地区では、競合が出現する可能性はあると考えていらしたかと思います。

しかし、せっかく順調に歯科医院の経営が出来ていた中で、いざ近くに競合ができると分かったら、ご不安や心配になられるかと思います。

このような場合には、いかに自院からはなれた場所に開業してもらうかがポイントになるので、近くで開業しそうな土地があれば、予めそこに自院の看板を立ててしまうという方法があります。

開業候補地を探している先生からすると、候補地に看板が立っているのは開業意欲を大きくそがれてしまうものなのです。

ただこれは、あまりにも小手先の対応です。

更に、競合が出来ると分かってから看板を立てても、新規の歯科医院が賃貸借契約を締結し内装工事に入ってしまっていれば、既に費用が発生しているため、相当のことがない限り開業の取り止めはしないでしょう。

やはり競合への対策を、競合医院へ向けて打つのではなく患者さんへ向ける事が先決でしょう。つまりは、新規開業医院に対抗できるだけの、患者さんの囲い込みの方策を早期に立てるべきなのです。

競合対策で重要な患者さん囲い込みで出来ること

それでは早速、患者さんの囲い込みで出来る対策の事例を紹介します。

歯科医院の改装

患者さんは、新しいものには非常に興味を示します。理由は明確で、新しくて綺麗だからです。そこで、先方の開業に合わせ、自院を改装するのも一つの手です。

ただ、開業して4~5年程度であったり、院内の劣化もまだ出ていない様であれば、改装にはちょっと早い気がするので、内装ではなく外装をイメージチェンジするほうが得策でしょう。

患者さんアンケートを実施する

患者さんアンケートを実施することも重要なことです。自分の医院の強みと弱みが何であるかをきちんと把握し、強みをより強くし、弱みを補うようにしていくことで、自院の固定ファンを囲いこむようにするのです。

自院の強み弱みを知るという意味では、今来てくれている患者さんはどこから来てくれているかの実際の診療圏の分析をしてみるもの良いでしょう。(インサイトではアドバイスをさせて頂く際に、ドットマッピングという実際の来院患者さんの分析を行うこともあります)

簡単に事例を紹介いたしましたが、先ほどもお伝えした通り、ライバルが来るのはよほどの事がない限り阻止は出来ません。

新規開業する側は、周りの医院にすでに通っている患者さんを転院させることに全力を傾けるわけなので、受けてたつ方は、患者さんが離れないようにすることに全力を傾けるべきであって、新規開業する先生に露骨な嫌がらせをしたり、大学ルート等で圧力をかけるなど、悲観的になっている暇はないはずです。

もちろんご自身の生活にも関わってくるのでご不安やご心配も生まれるかとは思いますが、何よりも、地域の方へ良い歯科治療を受けていただくことが大切です。

患者さんにファンになってもらう仕組みづくりに力を注ぐほうが、長い目で見て医院にとっても地域の方にとっても良い結果をもたらすでしょう。

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