歯科開業ケーススタディ

歯科医院の分院展開の手順と分院展開を行った歯科医師の体験談 ~分院展開の道のり~

歯科医院の分院展開手順と体験談~分院展開の道のり~
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何度かトピックスで取り上げてきた歯科医院の法人化や分院について紹介をしてきましたが、今回は実際に分院展開を行った先生の体験談を紹介していきます。

分院を構想がある先生は是非ご参考ください。また実際に分院展開されている先生の医院見学も可能ですので、ページ下部にある問合せフォームよりお気軽にお問合せ下さい。

それでは早速、3名の先生の体験談を紹介いたします。

神奈川県内 3件の法人展開のA先生の体験談

2012年に医院を開設後、2年半後に2件目の医院、3件目を2018年に開院されたA先生です。立地は商業施設隣接地、商業施設内、ロードサード店とそれぞれタイプの異なる出店をされました。

元々は分院の考えはありませんでした。

ただ、開場後まもなく勤務頂いた先生が頑張り成長されたときに「次は分院長を経験し開業したい」という考えを聞いた時に自分のところで貢献して頂いたし、利益は出なくても採算がトントン。最悪、本院でカバーできる範囲であればと思い分院を出店する事を決めました。

苦労した点は出店エリアについてでした。どこでも良いとは思っていましたが、本院からもフォローできるところがいいというのはありましたので、本院からの移動が1時間圏内で検討しました。

開院後の立ち上がりは上々でしたが、一次的に来院推移が落ち込んだ時があり心配はありました。

ただ、分院長の先生に任せると決めていたので極力、口は出さず黙って様子を見守りました。結果的に自分のペースをつかんで頂き、売上は上向いていますし今は心配していません。

今後は、もし彼が独立する場合に、継承も考えていますし、ダメなら後任もしくは売却を考えています。売却の場合も極力状態が良く成長限界でなく成長過程で譲れた方が良いかなと考えています。

現在も法人全体の売上推移は良好ですが、次を出すとしたらランドマーク性の高いところに他の法人の方が行わない様なコンセプトで実践したいと思っています。

埼玉県内 3件の法人展開のB先生の体験談

こちらの医院は、2011年に1件目、2012年2件目、2014年に3件目を開院されました。1,2件目は商業施設内で類似した出店、3件目はロードサイド出店をされています。

師匠が多店舗展開され、順調に経営されているのを間近で見ていたため、自分も開業時から分院展開について考えていました。経営者として、クリニックの繁栄と自分自身への時間を確保し様々な時間投資をされている姿をみて理想像としていました。

1医院目は、郊外で構わないので、比較的新規開業が少なく、地域の方が来院しやすい利便性や求める治療スタイルを柔軟に取り入れたクリニックと決めていました。

言葉は適切でないかもしれませんが、多数のどんな患者も受け入れる「野戦病院化」を目指しました。

結果的に早期に経営安定される事ができ、都心部に向かって1店舗1店舗と増やして行きました。出店の範囲は一次診療圏が重ならないことを確認しながら出店しています。それは、診療の柱にある自費診療を取り入れているからです。

私の場合は、クリニックへはほとんど投資(採用、教育、環境提供)をしていて、自分で自費診療を受注出来ないと給与があまりありません。勤務医時代とあまり変わらないかもしれません(笑)

しかし、結果的に各法人の推移は順調な為満足しています。

今後の課題としては、Dr.確保です。大学や知人等の関係から紹介採用を積極的に進めてはいますが、なかなか思い通りには進められません。

法人としての強みではなく強さが何かを原点回帰し、分院長達と繰り返し議論をしています。目指す志は一緒にしないと1つ1つがうまくいっていても不安感は無くなりません。

分院出店については今後も積極的に考えていますが、もう一度中長期の計画を見直しています。

東京都内、埼玉県内 4件の法人展開のC先生の体験談

こちらの医院は、2013年、2015年に2件、2016年に1件の計4医院を開院されました。ロードサイド2件、商業施設内1件、駅前1件とタイプの異なる出店をされています。

開業前から分院展開は考えていました。

そのため、一件目のスタートには柔軟性を持ちつつ、こだわりました。自分がいなかったとしてもレセプト1,000枚は超えたい。そんなイメージ持てる案件を探していました。

分院でなく個人医院での開業と考えるならばどこでも良かったかもしれません。

そもそも開業は、どこでも出来る自信がついてから開業するわけで、間口が広く、視認性が確保できて一階ならば、前面道路に対し相当奥まっていなければ400~500枚は何とかなるかなという思いがありました。

ただこれを勤務医に任せるというと不安感はとても大きくなります。

いくら法人としてクリニックルールを設けても、言われた事しか出来ないDrやスタッフを育成したくはありませんし、私自身も勤務医時代に裁量のない仕事は面白くありませんでした。最低限環境は整備するが、その環境をどう活かすかはDr.次第という考え方です。

その為、分院出店は以下の条件化で検討しています。

  • マーケットポテンシャル
  • 各分院とも連携が取れる(45分圏内での移動)
  • 競合性

マーケットポテンシャルは、その市場はどの程度まで売上を伸ばすことが可能か否かの潜在的なものです。人口、世帯特性、年収、ライフスタイル等から検討します。分院の1医院あたりの年間売上が8,000万~1億は目指せる市場を考え検討しています。

分院との連携は、予期せぬ事で欠員が出た時の補完関係と、ライバル心を持たせるために行なっています。分院といえど、それぞれのクリニック単位でみるとやり方やマインドが一本化出来ているかは難しいところがあります。近くのクリニックの様子をそれぞれのスタッフが確認する事で良いライバル心が生まれ自発的に市場に合わせたサービスを提供できる様になってきました。

競合性については、特に開業初期に意識しています。周りのコンセプトと差別化できるかは判断します。コンセプト、規模、診療時間、利便性これらを加味して出店を決定します。これで、分院出店の基本ベースは安定させられるので、人材確保と教育育成に注力して経営を行います。

人材確保と育成については学びやすい環境でと思い、外部講師なども招き法人としても定期的な勉強会を粛々と実施しています。結果的に、口コミでご紹介などもあり定期的な採用が出来ています。

今後は、サービス提供の範囲を拡げて各医院がより地域と深くおつきあいのできる法人を目指していきたいと思っています。

複数分院展開されている先生方の体験談でした。今回ご協力頂いた医院様は、インサイトの開業事例ページでも紹介させて頂いております。

歯科医院開業事例

歯科医院の分院展開手順とポイントは?

ここまで、実際に分院展開された先生がたの声を紹介してきました。実際に分院展開を行うには大まかに以下のような手順で進められる方が多いです。

①歯科医師(代診)の確保
②法人手続き
③分院の物件探し
④許可申請
⑤DH、DAなどの人員体制の調整

詳しくは、別記事で紹介しています。

「分院構想はあるけど、どうしよう」「今の医院の増設と分院をだすのとどちらがいいのか相談してみたい」「分院を作るにあたって、次はこんな物件を探したい」など、インサイトの開業サポートでは、個人医院だけでなく医療法人の開業のサポートも行っております。

もちろん、分院の物件に関するご相談だけでも問題ありません。分院展開を検討されている先生は、是非お気軽にご相談下さい。

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