時事内容

感染予防の観点から考える院内動線の確保方法!これから開業される場合とすでに開業されている医院の場合の対応例

感染予防の観点から考える!パーソナルスペースに配慮した医院の内装や動線の確保方法
この記事は約6分で読めます。

新型コロナ終息の目途もたっておらず、今後も長期的な感染予の防対策を考えていく必要があります。新しい生活様式を取り入れるようにと厚労省が実践例を公表しており、当社でも歯科で具体的にどのように対応していけばいいかなどを「歯科医院で行う新型コロナウイルスの感染予防ガイドライン」でご紹介しました。

今回は感染予防の観点から考える歯科医院の内装や動線について、これからご開業される医院、既にご開業されている医院のそれぞれのポイントをお話します。

【これから開業される先生向け】内装や院内動線の感染予防対策

歯科の内装デザインは、歯科ごとに様々なデザインがありますが、基本の動線タイプは、動線分離タイプとセミオープンタイプが主流です。

出入りする動線を分けるなど、徹底してパーソナルスペースに配慮するのであれば動線分離タイプの方が良さそうですが、建て貸し物件では柱の位置を変えるなどといった大掛かりな改装は難しく、分離する為の床面積を確保できない場合もあります。

また、分離用の動線スペースを確保する分、ユニットを配置するブースの広さなどにも影響が出るので、場合によっては各部屋の空間の密度や風通しの面で気になる事も出てくるでしょう。

逆に、セミオープンタイプは開放的な空間を保てますが、スタッフや他の患者さんとの行き来に注意を払わなければパーソナルスペースの確保が難しくなります。

それぞれ感染症対策という観点で良し悪しがありますが「歯科医院の広さと坪単価の考え方」でお話した通り、家賃や光熱費が発生する以上は坪単価ベースの売上も考慮しなくてはならず、事業計画に応じて賃料や坪数もある程度限られてくるので、理想の院内動線を実現するにも限界があることを念頭に動線を考えることがポイントです。

さらに、スペースの確保を気にしすぎて院内動線がめちゃくちゃになり、診療が上手くいかなくなっては本末転倒です。院内動線については診療のしやすさを第一に考え、自分の理想をできる限り実現させながら、感染症対策ではそれぞれの動線の特性や強みを生かし、弱点は他の院内設備や運用でフォローすると良いでしょう。

例えば、窓や換気扇を多めに配置したり、換気扇を威力の強い物にするだけでも院内の空気の通りを大分改善できます。また、天井埋め込み型の空気清浄機を導入すれば、床置きの式の物より効率の良い空気循環ができるので、感染予防の質を上げることができます。

自分の医院の場合はどう設計し何を補ったらいいのか、理想の動線を実現するのに業者との話し合いが上手くいっていない、などお困りの事がございましたら、当社でも歯科内装のご相談を受け付けております。

また、当社ではこれからご開業される先生方向けに様々な開業支援のサポートがございますので、内装や動線だけでなく、物件や資金・院内の導入設備や開業全般についてなども、お気軽にご相談ください。

【開業済みの先生向け】感染予防の観点からの対応や動線の考え方

今の医院の動線を変更したいと考えた場合、リフォームが必要になる場合があります。リフォームは、現況を上手く利用すれば費用を抑える事ができますが、歯科医院の建築・内装に詳しい業者を選定しなければ、医院として機能しなくなってしまう可能性もあります。

大掛かりなリフォームを行うと、どうしても費用がかかってしまいます。

感染予防対策として考えるのであれば、まずは、感染予防品・衛生管理品の確保・院内設備対策をとるなど、出来ることからご検討ください。その他に、すぐに対応できる例をいくつか紹介いたします。

飛沫防止対策のアクリル板

受付等の飛沫防止対策では、ビニールシートやアクリル板の設置を行う医院も多くあります。軟質のビニールシートは手軽に用意できるかもしれませんが、飛沫のふき取り除菌が難しいなどメンテナンス面に差し支えがあるので、クリニックで利用する物は取り外し可能なアクリル板式がお勧めです。

簡易的なものから、特注品までご紹介も可能ですので、ご希望がございましたら下記よりお問合せください。

院内環境を清潔に保つ

換気扇や空気清浄機の増設や交換を行ったり、壁紙を抗菌素材の物に張り替えたり、洗口コーナーなどの手洗い場を非接触型のフットスイッチやセンサー式に切り替える、業者に清掃・消毒を依頼するなど対策をとるのが良いでしょう。当社でも、歯科医院でご利用頂ける様々な感染対策サポートを取り扱っておりますので、ご参考ください。

スタッフや患者さんの動線を工夫したとしても、医院の造りによっては限界もあるでしょう。感染対策を検討したうえで、資金的にも余裕があり「やはりパーソナルスペースを確保したい」「院内動線を見直したい」とお考えでしたら、思い切って院内のリフォームに踏み切るのもひとつの手です。

ただし、リフォームを行う際も注意点がございますので、過去に紹介している「歯科医院をリフォームする時の注意点」をご参考ください。

また、当社では歯科リフォームに適切な業者のご紹介はもちろん、リフォームの費用やそのコストを事業計画の中でどう考えていいかといった経営に関わるご相談も受け付けています。他にも、院内環境や設備の見直しをサポートする「歯科業者一括デモ」サービスも展開しています。検討したいというご希望がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

医院のリフォームに関するご相談はこちら

医院のリフォームを検討しているなどお気軽にご相談ください。

新型コロナ感染対策に関連したコンテンツ

タイトルとURLをコピーしました