矯正専門の歯科医院を開業する時のポイントと3つの注意事項


矯正専門の歯科医院を開業する時のポイントと注意事項

ひとえに歯科といっても様々な専門分野があり、その一つとして矯正専門でのご開業をお考えの歯科医師の方もいらっしゃるでしょう。一般の歯科とは需要のあり方が違うので、いざ開業となると躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。そこで、矯正専門で歯科を開業する場合の流れやポイントをご説明します。

一般歯科の開業との大きなちがい

矯正専門のクリニックでは矯正分野において専門性の高い治療をいつでも行えるのが一般の歯科との最も大きな違いです。一般の歯科でも矯正の科目を設けているところはありますが、大きな医院でなければ非常勤の先生が通いで担当するケースが多く、患者さんが受診できる曜日や月の日数が限られてしまいます。

しかし専門性が高い分、患者さんの間口が狭いのも特徴です。契約がまとまれば1件辺りの収益は大きいのですが、開業してから集客が安定するまでに時間を要する事が多いでしょう。また、う蝕や歯周病といった診療の需要が高い保険診療が主体にならないので、矯正治療だけでは固定の収益を安定させるのが難しくなるかもしれません。

矯正専門の歯科開業の流れと方法

矯正専門歯科の開業方法について、大まかな流れは一般歯科の開業と変わりませんが、物件の選定や資金調達、集客施策の考え方が異なります。矯正歯科の開業における「物件・資金・集患」のそれぞれのポイントを見ていきましょう。

一般歯科の開業の流れについては「歯科医院開業までの流れ!開業はどのように進めばいいのか?」でご確認下さい。

・矯正専門の歯科医院の物件選定

矯正専門の場合は利便性を重視しましょう。専門性が高い治療になるので、他の医院からの紹介や、患者さんの口コミ、ホームページなどが主な集客方法になります。一般歯科で求められるような、建物や看板が目に入ればどんな患者さんでも来院するようなスタイルにはなりにくいので、口コミやホームページなどでしっかりと情報を得てから治療を求めて来る患者さんに分かりやすい位置、来やすい場所に開業する必要があります。

物件の探し方は一般の歯科の場合と同じになるので、「歯科医院の物件はどうやって探す?」を参考にして下さい。

・矯正専門開業での資金調達

開業資金の融資が必要な場合は、事業収益の見込みがポイントになります。しかし、矯正歯科の開業の場合、今まで勤務していたクリニックで診てきた患者さんが継続して自分の開業先に通ってくれるなどの事が無い限りは、集患の予定が立てにくいので、融資判断が厳しくなる事もあります。

そのためにも、手元の資産(運転資金)は多めに持つ事を意識しましょう。融資は返済する必要があるので、収益の見込みをしっかりと立てて必要な資金を準備しましょう。

まずは一度、概算でいいので事業計画書を作ってみると良いでしょう。作り方は「事業計画書の作り方とポイント」でご説明しているので参考にして下さい。

・矯正専門の歯科医院の集客施策

先ほども少しふれましたが、矯正歯科の場合は他の医院からの紹介・口コミ・ホームページなどが主な集客方法になるので、これらの対策に力を入れましょう。

また、患者さんは継続して長く通う場合が多くなるので、居心地が良く通いやすい院内の雰囲気作りを心掛ける必要があります。治療をお待たせしないアポイントの組み方や、予約システムを導入し、メンテナンスに来てもらう患者さんの利便性を高めておくこともポイントです。

矯正専門の歯科医院を開業するための注意点やポイント

矯正歯科を専門で開業する時の注意点としては以下のような事が挙げられます。

・開業後すぐの新患数が増えにくい
・矯正だけでは固定収入を得にくい
・受注率と診療上のリスク

どういう事か、具体的にみていきましょう。

・開業後すぐの新患数が増えにくい

一般歯科と比較して、集客スタイルが独特なので、おそらく開業後の新患数がすぐには増えにくいでしょう。診療を行っていくうちに患者さんの信頼を得て徐々に契約数を増やしていく事になるので、開業した直後は自分の医院だけで収益を賄うのが難しい場合もあります。実際に、経営が安定するまでは他の医院でバイトをされる方も多くいらっしゃいます。

・矯正だけでは固定収入を得にくい

歯科で一般的に患者さんの需要が高い診療は保険診療です。そのため、矯正歯科だけでは固定収入が安定しないので、予防歯科や審美などを併せて診る医院も少なくありません。定期健診などの保険診療報酬で固定の収益が得られるようにすると経営を安定させやすくなるでしょう。

・受注率と診療上のリスク

受注率の高さと診療上のリスクについて、小児と成人どちらを専門で診るかによって内容が異なります。

小児は需要が高いので受注率が比較的良く、収益も安定しやすいかもしれませんが、成人の半分の報酬なので件数を多く診なくてはなりません。また、子どもが診療中に泣いたり、かぶせ物が離脱してしまったり、付き添いの親御さんからクレームがつくなどというトラブルも起こりがちになります。

一方、成人の審美を中心に診るとなると、小児診療で起こるようなトラブルからは解放されますが、受注率をいかにあげていくかに相当腐心する必要があるでしょう。

開業するならどちらが良いと一概に言う事はできませんが、まずは何のために開業したいのかというご自身の信念を大切にしましょう。

矯正専門で歯科医院を開業する時の注意点とポイントでした。

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