歯科の内装・外装・看板

歯科医院の効果的な看板の出し方と注意点

歯科の看板特性と出し方
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看板を出す時に、患者さんが「何を見てその歯科医院に来院してくれるのか?」ということを意識しておきましょう。患者さんへ「その歯科医院へ来院した理由」のアンケートを行ったところ、結果は「たまたま近所にあった」という理由が一番にあげられるほど、患者さんの来院理由はシンプルなものです。

しかし、いくら歯科医院が近くにあり、患者さんの生活で日常的に使う動線上に医院があったとしても、目印がなければ、歯科医院がある事を印象づけるのは難しいことです。だからこそ看板は、集患にとても重要です。それでは、患者さんに来院してもらえる効果的な看板の出し方を紹介します。

看板特性を活かして歯科医院を知ってもらおう!

歯科医院の看板の目的は「見て・知って・来院」してもらう事です。歯科医院の看板は、その「見て・知って・来院」する患者さんの目的を、数秒で強いメッセージを持って、伝えなければなりません。おしゃれでかっこいい看板よりも、歯科医院であることが分かる看板であることが何よりも大切です。

効果的な看板を出すために考えておくこと

歯科医院の看板の効果を最大限生かすには次のようなポイントを押さえ、考えていきましょう。

  • どんな人にどこから見せたい看板なのか?
  • その人の動線や交通手段は何か?
  • 条件をクリアできる看板は何かを考える

どんな人にどこから見せたい看板なのか?その人の動線や交通手段は何か?によって、看板に乗せる内容や看板の種類、注意するポイントが変わってきます。

動線については、立地動線の考え方が応用できるので「歯科開業の良い立地とは?歯科医院にオススメの立地の選び方」をご参考頂ければと思います。

それでは、それぞれの看板の特徴や例を紹介します。

医院があると認識してもらうための遠距離から見える看板

まずは、より多くの人に歯科医院があると気が付いてもらうための看板です。これは遠距離からでも見える看板で、ポール看板や自立式看板、屋上広告などがあります。

立地の動線や交通手段が何か?にもよりますが、目安として30~40m先からでも分かるようにしておくと良いでしょう。車に乗っている人に遠くからでも気が付いてもらいたい場合は、先ほど伝えた距離よりも、更に遠く設定しても良いかもしれません。

視界が遠くなればなるほど、大量の情報が目に入ってきます。その中で「歯医者さんがある!」と気づいてもらう、遠距離から見える看板は、業種を強く印象づけることが大切です。例えば、歯をモチーフにした大きなロゴなどが効果的です。

医院について知ってもらうための中距離から見える看板

歯科医院に気が付いて認識してもらったら次は、歯科医院の機能を伝えるような中距離の看板です。20m先から見えるような中距離の看板は、壁面サインや突き出しサインなどがあります。

駐車場(P)の案内であれば、車の患者さんに気づいてもらうように設置しなくてはいけません。また、夜間診療や日曜診療など、ほかの競合医院と差別化できることをしっかりアピールするのもいいでしょう。

ここでのポイントは、医院の特徴を分かりやすく記載することです。少し離れた距離から見る看板なので、詳細を書きすぎて情報過多にならないように、伝えたい内容を絞って記載することを意識されてください。

医院に来てもらうための近距離で見る看板

ここまで近づいて見てもらえたら、次は詳細を伝えます。患者さんが「歯医者さんを予約したいな」と思った時に、どんな情報があればスムーズに予約できるかを考えます。具体的な例としては、診療時間・休診日・電話番号や予約方法などです。

看板の種類としては、歯科医院入口のウィンドウサインなどを用意するのがいいでしょう。

また、看板以外であっても、ブラックボードの設置や歯科医院内のディスプレイを整えておくこともポイントです。マスコットや花をかざるのも、院内の雰囲気を伝える一つの手段となり、看板に近い役目を果たしてくれます。

歯科医院におすすめの看板と概算費用については「歯科医院の看板の種類と費用」でも紹介しているのであわせてご覧ください。

効果的に看板を設置するための注意点!

次は、看板を設置する時の注意しておくべき点についてです。

看板が効果的かを確認する時の注意ポイント

止まっている人が読める看板の文字サイズは、よく下記のような公式が使われるそうです。

  • 看板までの距離(cm)÷250=読める文字の縦の大きさ(cm)
  • 文字の縦の大きさ(cm)×250=文字の判読距離(cm)

ただ、こちらは止まっていることが前提なので、移動中や車で走行中にみる看板は、文字を更に大きくしなければ読めない、ということもあります。

「効果的な看板を出すために考えておくこと」であらかじめ考えたように、どんな人がどんな交通手段で見る看板なのかを意識した上で効果的な看板かどうかを検討してください。

確認ポイントは次の通りです。

看板が視認出来ているか?分かりやすいかのチェック

  • 通る人の動線から方向や角度は問題ないか
  • 通る人の目線にあっているか
  • 看板自体が見えるだけでなく、その文字や内容が読めるか
  • 見る場所から看板の間に障害物がないか?季節が変わっても大丈夫か?

周囲の景色や色に同化しないように注意する

人通りが多いエリアなどは、数多くの看板があります。周囲に、大きな看板やインパクトの強い看板があると、そちらに目を引かれてしまい、歯科医院の看板自体を認識してもらえない場合もあります。そうならないためにも、周囲の看板の状況をしっかりチェックする事が必要です。

また、ひらけた場所の高い位置に空色の看板を出したら、空の青にまぎれて看板が景色に同化してしまいます。また、季節によっては街路樹が育ち、緑色の看板だと同化してしまうこともあります。

周囲の景色に埋もれてしまわないように、色や形、デザインに注意しましょう。

屋外広告物法や景観条例など、場所によっては規制があることがありますので、その点についても事前確認など注意をしておく必要があります。

広告の1つに分類される看板!医療広告規制に注意する

歯科医院は医療機関のため、一般的な看板の注意点の他にも医療広告規制に注意する必要があります。医療広告規制については、別記事で紹介しているのでそちらを参考にされてください。

集患力のある歯科医院の看板設置のポイント

ここまでお話した通り、より多くの人に歯科医院の看板を見てもらうには、業種と内容を伝えることも重要ですが、それ以外に視認性にも注意が必要です。

効果的な看板を出すためには「視認性がある場所に・歯科であることが分かる看板を・どう効果的に設置するか」をしっかりと意識することが大切ですね。

今回は、歯科医院で開業する際に考えておくべき効果的な看板の出し方をお話しましたが、開業後に新患数が落ち着き、増患をしたいと思ったら、野立て看板の設置を検討されてみても良いかもしれません。

また、看板を設置したいなどご相談頂ければ、立地特性や動線の分析、看板設置の交渉までしっかりと対応できる企業の紹介も可能ですので、ご検討中の方はお気軽にお問合せください。

看板に関するお問合せ

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