歯科医院の看板を出そうと思った時に、どんな看板があるのか?どのくらいの費用がかかるの?などと気になる方もいるのではないでしょうか?開業成功の為にできる事は全て行いたくても、理想をすべて実現しようとするとどうしても費用がかさみます。
集患に効果的な看板の設置計画を入念に練り、費用対効果の高い投資にすることが大切です。
また、開業ですべき事の優先度を決め、歯科医院の経営が安定したのちに追加で看板設置を検討するのも1つの手ですが、そのためにもまずは看板の種類や概算の費用を知っておいてはいかがでしょうか?
看板の出し方については「歯科医院の効果的な看板の出し方と注意点」で解説していますが、説明にある通り、看板を出す際は医療広告規制にも注意しなくてはいけません。
歯科医院の看板でよく使われる種類はどのようなものがあるのでしょうか?それでは早速、サンプルを紹介していきます。
歯科でよく見る看板の種類と費用の参考例
一口に看板といっても、建物の形状や契約規約によって看板の出し方も変わってきます。また、看板のデザインやイメージによっても大きく変わってくるので、よくある例としてご参考ください。
ウィンドウサイン(医院前面全体で30万円~)
主にクリニックの入り口や窓のガラス面に使用することが多いサインです。透明なガラスに対し、擦りガラス調のシートやカラーシートなどを用いて、目隠しをしながら医院情報やアピールポイントを伝えることができます。
シートの形状や色を駆使することで、医院の雰囲気を伝える手助けにもなるでしょう。医院に近づいてから見る看板にもなるので、診療時間など細かな情報を表示すると良いでしょう。ガラスの種類によってはシートの伸縮によりガラスが破損してしまう恐れがありますので確認が必要です。
ファサード看板(45万円~)
ファサードとは「建物の正面。また,建物の外観を構成する主要な立面」のことを言いますが、看板でいうファサードも同じく建物正面で医院をアピールできる場所、つまりクリニック入口の上スペース辺りに出す看板を指します。
ここに設置する看板は外から一番目につきやすく、クリニックの顔にもなるので、医院の情報が伝わる印象的なデザインにすると良いでしょう。
壁面サイン(15万円~)
入口横などの壁面に掲げ、医院情報などを集約して伝えるのに適したサインです。プレート式(アルミ合板)を始め素材や種類は様々ですが、サイズが大きいほど視認できる情報も多くなるので、色々な目的に応じる事も可能です。照明効果を使うと、暗い中でも視認性を確保することができます。
袖看板(20万円~)
建物脇の壁面などから路面に向けて突き出すように設置する看板のことを言い、表裏の両面を使えるので、道路の2方向にアピールすることができます。7~10m前辺りから視認できる場所なので、クリニックの場所特定につなげることもできるでしょう。
繁華街のテナントなどで間口が狭い場合でも、出し方によっては認知度の高いサインにすることができます。内側から光を当て光らせる内照式の看板であればスポットライトの設置も必要なく、省スペースで夜間の看板効果が狙えるでしょう。
野立て看板・ロードサイン(製作費10万円~ ※掲載料別途)
※掲載料は別途、地権者に確認が必要です。
店舗から離れた目立つ場所に設置し、歯科医院へ誘導する看板になります。医院の間口や他のサインが見えにくい場合などに効果を発揮するでしょう。
足を付け、車や歩行者から見えやすい高さに設置するのが特徴的です。野外で劣化も激しいので、短期なら木枠、長期なら鉄骨にするなど使用期間によって素材を変える必要があります。
ただし、設置するには自治体の許可が必要で、設置個所も法律で限定されています。地域の景観に配慮し、決められた手続きに従いましょう。当然、看板を立てる土地の地権者の方の許可も必要になります。掲載料などについてもきちんと確認しましょう。
駐車場看板(製作費7万円~ ※掲載料別途)
※掲載料は別途、駐車場の持ち主に確認が必要です。
駐車場周りのフェンスや壁に貼り付ける看板で、ロードサインと同じく歩行者や車の運転者の目に留まりやすく、そこから医院への誘導を果たしてくれます。一般的にはアルミ合板などで作成し、駐車場の持ち主の許可を得て設置、月々の掲載料を支払います。
掲載場所の駐車場を借りているのであれば駐車場代金内で掲載できるケースもありますが、まずは持ち主の方に利用方法を確認しましょう。
ポールサイン、自立サイン(80万円~)
店舗や施設内のなるべく道路面に近いところにポールを立て、その上側に看板を取り付けたサインの事をいいます。看板が比較的大型になるので、ロゴ・医院名だけ表示するなどシンプルなデザインにすると、遠くにいる人に情報が伝わりやすいでしょう。
車が数百メートル前から認識できるので、特に車商圏などでは効力を発揮するサインになり得ます。暗くても見える様に電照式にする場合が多くあります。
ポールサインのポールから立てる場合は高さにより基礎や建築基準法に則り構造計算をして工作物許可申請を行う必要があり、費用が数百万費用が掛かります。
スタンド看板(5千円~30万程度)
医院の入り口前などに設置し、歩行者を誘導してくれるサインにもなります。
歩行者が近づいてみるサインになるので、診療時間など細かい情報を載せると良いでしょう。スタッフさんにその日の事柄を交えて書いてもらえれば院内の雰囲気も伝わり、親しみやすさが沸くデザインになりますね。片面・両面、置き式・A型看板といった種別やサイズも色々あり、黒板式であればより安価に済みます。
設置は医院の敷地内で、他店舗の導入や歩行者の邪魔にならないところを選びましょう。(道路への設置は基本的に禁止されています。道路に置くには警察の許可が必要なので注意しましょう。)
軽量であれば終業時に院内に収納できますが、風で倒れやすくもあるので重りをつけるなどの工夫も必要です。強い風で飛ばされ歩行者や車に害を為す事もあるので、悪天候の時にはしまっておくなど、扱いに注意しましょう。
看板の種類と費用についてでした。
冒頭でも伝えた通り、開業にはたくさんのお金かかり、看板に割り振る費用も限られるので、せっかく看板を出すのであれば、なるべく1度で効果的な看板を出すことが何より大切です。
ご相談頂ければ、立地特性や動線の分析、看板設置の交渉までしっかりと対応できる企業の紹介も可能ですので、ご検討中の方はお気軽にお問合せください。
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