歯科内装!院内は動線分離とセミオープンタイプはどっちがいいの?


歯科医院の動線

開業場所・物件が決まると、次はいよいよ歯科医院の内装デザインです。ここでよく話にあがるのが、クリニック内の動線をどうするかについてです。「動線分離と動線非分離どちらがいいのか?」皆さんまず迷われるところですね。

従来は歯科医院の動線を考える時に、動線分離型とオープンタイプとで比較されることが多かったのですが、患者さんのプライバシーへの配慮から、現在は動線分離型かセミオープンタイプかがほとんどです。

当社で開業サポートを行った歯科医院様のおおよその割合はセミオープンタイプ8割・動線分離2割となっております。今回は開業サポートを行う際に先生からよくご質問頂く、歯科医院の動線について、歯科医院のセミオープンと動線分離について紹介していきます。

※セミオープンタイプは様々な呼ばれ方がありますが、今回はセミオープンと呼びます。

そもそも動線分離とセミオープンタイプってどういうもの?

歯科内装の動線分離とセミオープン

動線分離タイプ

院内の動線で、患者さんと診療スタッフとの動線を分けることを「動線分離」と呼びます。
たとえば、待合室・受付から診察室を結ぶユニット手前の通路は患者さん用、ユニットの奥は診療スタッフだけが使うようにして、患者さんにバックヤードを見せないように工夫するなどの方法があります。場合によっては技工の納品窓口もぶつからないようにするなど、気を配る点がいくつかあります。

セミオープンタイプ

診療室内のユニットの間をパーテーションなどで間仕切りをし、そのまわりが通路になっているものを「セミオープンタイプ」と呼びます。バックヤードは別の場所に設けられていますが、診察台に行き来する患者さんと同じ動線を使います。セミクローズ型や動線同一型や動線非分離型とも呼ばれています。

動線分離とセミオープンタイプのメリット・デメリット

比較する点 動線分離 セミオープンタイプ
プライバシー
動線の安全 ×
小スペース性 ×
患者さんへの気づき・
即時の応対
×

患者さんのプライバシー

動線分離型は患者さんの導入口からユニットを仕切りでわけるので、ほかの治療が見えることがないので、患者さんのプライバシーを守りたいとお考えの場合は動線分離がおススメです。セミオープンタイプでもユニットの間にパーテーション等を設けているので、プライバシー面のデメリットをやわらげることができます。

治療に専念したい

動線が一緒になると、治療中に通路で患者さんや他のスタッフとバッティングすることがあります。ぶつかったりすると、とても危ないですね。スタッフがバタバタしているところを見てしまうと患者さんも落ち着いて治療をうけられません。
治療への気持ちが整えられ、かつ安全性の高さについても考えるのであれば、動線分離の方がいいでしょう。しかし、完全に個室にしてしまうと患者さんへの気づきや即時対応が難しくなってきてしまいます。その点で考えるとセミオープンは、治療や患者さんの様子を見守ることができるので、何かあったときにスタッフ全員がすぐに対応することができます。

ゆとりあるスペース

動線分離では、各動線分の道幅が必要になってきます。そのぶん面積をとるため、ユニットや他のブロックも圧迫されてしまいます。セミオープンは複数の動線や仕切りが少ないので、コンパクトにまとめることができます。
ユニット台数をどうするかなど、診療計画との綿密なすりあわせが必要です。患者さんに圧迫感を与えるような狭い診療室になってしまわないよう調整をすることが大切です。

歯科医院の動線、どちらが良いのか悩んだら

どちらか決められない場合には、組合せるのもひとつの手です。メインはセミオープンタイプにし、別に個室を準備しておくといったプランをお選びいただく先生もいらっしゃいます。

お子さんが治療をこわがってなかなか泣き止まない時や、矯正や義歯の治療をほかの人に見られたくない・・・といった場合には、個室へ案内するなどの配慮も必要になってきます。歯のお悩みは人それぞれですし、診療圏の地域性や年齢層も大きく関わってくるでしょう。

また院内の雰囲気についても、完全個室にしてしまっては患者さんとのコミュニケーションが取りにくく、さみしい印象になってしまうという場合もあるでしょうし、プライバシーの高さを求められる専門治療では完全個室のみにした方が患者さんにとっていい場合もあります。

以上の情報を踏まえた上で、診療コンセプトにあった内装計画を考えていきましょう。
歯科医院の内装もしっかりサポート

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