歯科医院の開業準備を進めるにあたって医院名を決めて、ロゴの制作に入ります。医院名とロゴは医院の看板からパンフレット・診察券・薬袋などあらゆるところに掲載される医院の顔となります。
医院名を決める時のポイントや注意点は「歯科医院の名称・名前と医院理念の作り方」を併せてご覧ください。
今回は、医院名が決まった後のロゴ制作についてポイントを紹介します。
医院ロゴのキャラクターと書体を決めよう!
まずキャラクターと文字のデザイン(書体)を選定します。ここで指すキャラクターとは、人物や動物などだけでなく、ロゴにつくモチーフやポイントのデザインも含みます。キャラクターはなくてもかまいませんが、ポイントになるデザインを考えておくと医院のイメージを表現しやすくなります。
ロゴは歯科医院の理念をイメージで表したものになるので、理念を意識して選んでください。キャラクターの考え方と書体から連想されやすいイメージを次に紹介していくので参考にしてみてください。
○キャラクターの選び方
- 子どもに人気の動物などから
- 花やくだものから
- 星、付き、ハートなどの図形から
- 商品や歯科に関連したもの(歯や歯ブラシ、医院のモチーフとなるもの)
○書体の選び方とイメージ
【ゴシック体】
・太字→元気、力強い、大人、頼りになる
・細字→都会、シャープ、現代的、洗練
【明朝体】
・太字→権威的、固い、大人、歴史
・細字→モダン、難しい、都会
【丸文字】
・太字→元気、かわいい、子どもむけ
・細字→明るい、活動的、軽い
医院のテーマカラーを選定しよう!
医院のテーマカラーを決めていきましょう。
色には心理に影響を与える力があることがわかっており、それぞれの色には意味があると言われています。その効果は色彩心理学やカラーセラピーという形で広く利用されています。
医院のテーマカラーを何色にするかによって、患者さんの受ける印象を大きく変わります。先生ご自身が「患者さんに持ってもらいたい印象」と「医院理念を伝えるために効果のある色」をテーマカラーに選んでいきましょう。
テーマカラーを決める時のポイント①視覚的効果を意識しよう
今考えているロゴは、医院の看板にも利用します。医院を認識してもらうための看板は、目立つこととパッと見てすぐに歯科医院だと分かることが最も重要です。
一般的に、昼間目立つ色は赤や黄色などの暖色系で、夜間に目立つ色は青などの寒色系で中間色である緑色などは目立ちにくいと言われています。しかし、色の目立ち方は、色の組み合わせや配色によっても大きく変わります。また、看板を出す場合の周辺の視認性も意識しておきましょう。
配色で最も目立つのは、反対色(補色)の組み合わせですが、派手できつい印象になります。逆に目立ちにくい色も白抜きや、縁取りで目立たせることが出来ます。どの色にするか悩んだら、ベースの色を決めて、目立たせるための配色を決めていくのも1つの手でしょう。
テーマカラーを決める時のポイント②色の持つイメージを参考にしてみよう!
色の持つ心理イメージを紹介していきますので、参考にしてみてください。
赤色
・連想するもの
リンゴ、バラ、血、ポスト、トマト、炎、太陽、生命力、イチゴ
・イメージ
情熱、危険、派手、興奮、激しい、愛、燃える、対立、強烈、禁止、戦い、注目、辛い
・色の効果
気持ちが前向きになる/アドレナリンの分泌が盛んになる/暖かく感じる/食欲を増進させる/時間経過を早く感じさせる
オレンジ
・連想するもの
太陽、オレンジ、ジュース、夕焼、焚き火、炎、みかん、柑橘類
・イメージ
開放的、新鮮、弛緩、団らん、快活、にぎやか、元気、トロピカル、親近感、爽快、穏やか、ほのぼの
・色の効果
食欲を増進する/陽気な気分になる/やさしさや解放感を与える
黄色
・連想するもの
バナナ、レモン、黄身、工事現場、菜の花、菊、月、信号、みつばち、お金
・イメージ
明朗、活発、希望、上昇志向、平和、甘え、軽薄、注意、緊張、安い
・色の効果
集中力を発揮させる/記憶力を高める/注意をうながす/気分が明るくなる/消化器系に効果がある
黄緑色
・連想するもの
若葉、芝生、メロン、ライム、牧場、高原、抹茶、うぐいす
・イメージ
知、弱さ、低俗、生命力、再生力、侘び・寂、渋み
・色の効果
知識欲を高める効果がある/大胆すぎる行動を抑制する
緑色
・連想するもの
山、森、草木、葉、信号、野菜、キュウリ、ピーマン、若葉、非常口、自然、毒
・イメージ
安全、平和、新鮮、自然、若さ、爽やか、健康、安息、安らぎ、幸福、生命力、癒し、若返り
・色の効果
疲れを癒す/鎮静作用、緊張緩和などリラックスの作用/穏やかな気持ちになる/目の疲れに効果的
水色
・連想するもの
空、水、海、水中、氷、夏、秋の空、プール、清涼飲料水、ガラス
・イメージ
安堵、解放、創造、クール、冷たい、清潔、涼しい、爽快、理知的、透明
・色の効果
想像力を刺激する効果がある/睡眠を促進する
青色
・連想するもの
空、水、海、水中、魚、夏、深海、信号、制服、病気
・イメージ
内省的、冷静、寂しさ、落ち着き、自己確立、探求心、冷酷、理知的、憂鬱、安全
・色の効果
心理的体感温度を下げ、脈拍を抑える働きがある/睡眠を促進する働きがある/青に囲まれていると感覚的に時間経過が遅く感じる
紫色
・連想するもの
スミレ、ナス、藤の花、カトレア、ぶどう、ラベンダー、アヤメ、あじさい、グレープ
・イメージ
癒し、高貴、二面性、不安、神秘、精神性、個性的、虚栄心
・色の効果
催眠効果がある/想像力を促進する
ピンク
・連想するもの
桜、赤ちゃん、春、桃、花
・イメージ
解放、幸福、安らぎ、感謝、愛情、上品、うぬぼれ、奇抜、華美、優雅、華やか
・色の効果
緊張をやわらげる/高血圧、疲労感の緩和/美容効果、老化・ぼけ防止効果がある/心理的に愛情を求めるようになる
茶色
・連想するもの
木、土、山、家、コーヒー、チョコレート、煉瓦、落ち葉
・イメージ
安定、安らぎ、ぬくもり、堅実
・色の効果
極度の緊張を緩和する/気まぐれな気持ちを安定させる
白色
・連想するもの
紙、シャツ、白衣、シーツ、病院、豆腐、雲、雪、雪山、冬、ウェディングドレス
・イメージ
清潔、潔癖、明るい、新しい、軽い純潔、真理、空虚、冷淡、無垢、純粋、軽薄
・色の効果
清潔な印象を与える/実際より軽く感じる/白色光は鬱病の改善に効果がある/若く、健康的なイメージを与える
黒色
・連想するもの
闇、死、夜、喪服、炭、インク、タイヤ、学生服、礼服、悪
・イメージ
厳粛、重々しさ、強さ、暗さ、不安、死、悪、不気味、荘厳、シック、恐怖、憂鬱、重厚
・色の効果
気持ちを引き締める/自己主張を強くする/暗い気分になる/自分の弱さを隠蔽し、強く見せる/肉体・精神を不活性にする/老化を促進させる
パステルカラー
・連想するもの
春、花、果物、お菓子、ベビー、天使
・イメージ
春、柔らかい、優しい、キュート、可愛らしい、繊細、甘い、爽やか、愛らしい
・色の効果
穏やかでやさしい気持ちになる/緊張を解きほぐす/リラックスに最適な効果がある
医院名、キャラクター、書体、色が決まったらあとは組み合わせてデザインを決めればロゴの完成です。インサイトで開業された医院のロゴデザインの一部を紹介します。

上記以外にも、当社の開業サポートをご利用頂いた先生方の開業事例などを紹介していますので、あわせてご覧ください。
医院のロゴデザインの考え方やパターンの紹介についてでした。
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