ほとんどの方が、歯科開業時に融資を受けて資金調達を行い、融資を受ける金融機関が決まったら、次に融資の入金を受ける為の口座を決定します。
今回は、その様な歯科医院の事業用口座を開設する時のポイントや、注意点などを紹介します。
また、その他にも歯科開業の資金調達に関してポイントやテクニックなどを紹介していますので、併せてご覧ください。
歯科医院の銀行口座はどこにしていることが多いのか?
先ほども少し触れましたが、融資を受けられる金融機関が決まったら、事業資金の入金先の口座を決定します。
銀行から融資を受ける場合、融資の入金を受ける為にその銀行で口座を開設し、同時に同じ口座で事業資金返済の引落しも契約する事になります。この口座で開業後のクリニックの日々の入出金を一本化することで、開業後も経営管理がしやすくなります。
このような理由から、事業資金の融資を受ける為に開いた口座をそのまま歯科医院のメイン口座として利用される方が多くいらっしゃいます。
日本政策金融公庫やリース会社など預金業務を行っていない金融機関から融資を受ける場合には、融資入金先の口座を自由に設定する事ができますが、事業資金を受けた口座を医院用の口座として利用していく方が多いです。
どちらにせよ日々の業務で使う口座になるので、できたら開業地の近くや自宅周辺の銀行の方が利便性も高いですし、何かあった時の対応もしやすいでしょう。
もちろん、医院の支出管理用の口座には融資を受けた銀行とは別の銀行を選ぶ事も可能ですが、事業資金の入金・返済だけ別口座になると管理が煩雑になってしまいます。その辺りの事情も考慮して、医院の経営管理に最適な口座を選ぶ事が肝要です。
歯科医院の現金管理や口座の管理は、経営を行う上で重要になってきます。まずは、それらの方法について紹介しましょう。
歯科医院の現金・口座管理の要点
医院で扱う現金は、診療報酬や小口現金などがメインになります。日計表で記録を付け、現金に過不足がないかどうか定期的にしっかりと照合しましょう。
通帳は開設者である自分自身(または配偶者)のみが管理するなど、絶対的な信用を置ける人だけに任せると安心です。暗証番号・届出印についても厳重に管理していきましょう。現金・口座に関しては、不正などの間違いを起こさない、起こさせない仕組みを作る事が大事です。
何かあった際には自分も周りも巻き込んで大きなトラブルになる事もあり得るので、よく注意しましょう。
歯科医院の口座開設時のポイント
医院用の口座について、名義は「〇〇歯科クリニック △△△△」などといった、医院名と自分の氏名を組み合わせるのが一般的です。
特に個人での歯科開設の場合は、医院名のみの表記は出来ず、個人名を加える必要があります(法人化している医院であれば「〇〇歯科クリニック」と医院名だけにしてもOKです。)
だからと言って個人名だけにしてしまうと、自分の個人支出と医院の支出が混ざる可能性もあり、何が医院の支出なのかが分かり難く、現在の経営状況がすぐに把握できなくなってしまいます。
税務調査の時など計算や資料まとめだけで苦労する羽目になるので、医院の支出は明確に管理できるようにしておきましょう。
口座数は、支出の管理が煩雑になるのを避け、なるべく一本化するのが望ましい在り方です。もちろん事業規模に応じペイオフ対策なども必要になるので、ご自身の開業状況に合わせ必要数の口座を用意し、合理的な経営管理を行っていきましょう。
最近ではネットバンクの利用も多く見られますが、融資が通る金融機関は必ずしも自分が希望した所になるとは限りません。そうした場合、融資入金先の銀行の支店が、自分の医院から遠くにある場合もあり得ます。
そのような時には、ネットバンクを利用すると支出の数値がすぐに分かりますし、何かあった際の振り込みや入金確認などもすぐに行えるので便利でしょう。
ネットバンクについては、サービスを有した銀行から口座開設時に案内があるので、状況に応じて活用していきましょう。
開業時・開業後の医院の口座管理についてお話しました。
開業資金の準備、金融機関からの資金調達には様々な方法があります。本ブログでも度々紹介してきましたが、自分の場合はどうなるのか、ご不安に思う事もあるでしょう。
当社は資金調達なども含め、歯科開業を目指す歯科医師の方に向けて、開業支援のサービスをご用意しています。「自分の場合はどうしたらいいのか」などのお悩みがありましたら、まずは一度ご相談下さい。
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