【歯科医院経営講座】近くに競合医院ができると分かったら~歯科医院の競合対策~


競合歯科医院

歯科医院の経営・マネイジメントの事例を交えたケーススタディを紹介します。歯科医院経営事例シリーズをまとめて読みたい方はタグの「歯科医院経営講座」をクリックしてください。

今回は、開業して4年目の歯科医院の近くに新しく競合医院が出来る場合の事例と対策についてです。それでは、早速事例をご覧ください。

○歯科医院経営事例 ~競合歯科医院ができると分かった~

<ケース>
insite歯科クリニックは人口増加の著しい、ニュータウンに開業して4年目になります。人口の増加に比例するように医院の医業収入も増加しました。

しかし、ここへきて「近くに新しく医院ができるかもしれない」という情報が知り合いの不動産屋さんから入ってきました。順調に伸びてきた医院だけに、打撃をうけるリスクは少しでも減らしたいと院長は考えています。

さて、どうしたらよいのでしょうか?

近くに競合歯科医院ができると分かった場合の対策

2013年時点での、歯科医院の開業件数は1,707件と2006年あたりから減少傾向にあります。1ヶ月に約142件、1日に4件のペースで開業している換算です。しかし、開業地域も偏重する傾向にある為、競合の脅威は拭いされません。

【参考】歯科開業の現状~開業件数と開業地~

歯科医院の開業に関して、以前は業界団体が暗然たる圧力をかけて、いわゆる適正配置をしてきたこともありますが、最近では独占禁止法により、業界団体の圧力等で開業を排除するのは好ましくないとして、そうした規制もなくなってきています。

今回のケースでは、人口増加の著しい地区ですので、当然insite歯科クリニックの院長も競合が出現する可能性はあると考えていたと思います。

このような場合には、いかに自院からはなれた場所に開業してもらうかがポイントになるので、近くで開業しそうな土地があれば、予めそこに自院の看板を立ててしまうという方法があります。開業候補地を探している先生からすると、候補地に看板が立っているのは開業意欲を大きくそがれてしまうものなのです。

ただこれは、あまりにも小手先の対応です。更に、競合が出来ると分かってから看板を立てても、新規の歯科医院が賃貸借契約を締結し内装工事に入ってしまっていれば、既に費用が発生しているため、相当のことがない限り開業の取り止めはしないでしょう。

やはり競合への対策を、競合医院へ向けて打つのではなく患者さんへ向ける事が先決でしょう。つまりは、新規開業医院に対抗できるだけの、患者囲い込みの方策を早期に立てるべきなのです。

○競合対策の患者さん囲い込み①自院の改装

患者さんは、新しいものには非常に興味を示します。理由は明確で、新しくて綺麗だからです。そこで、先方の開業に合わせ、自院を改装するのも一つの手です。

今回のケースでは、開業4年目なので、改装にはちょっと早い気がするので、内装ではなく外装をイメージチェンジするほうが得策でしょう。

○競合対策の患者さん囲い込み②患者さんアンケート

新規開業前に患者さんアンケートを実施することも重要なことです。自分の医院の強みと弱みが何であるかをきちんと把握し、強みをより強くし、弱みを補うようにしていくことで、自院の固定ファンを囲いこむようにするのです。

自院の強み弱みを知るという意味では、【歯科医院経営講座】歯科医院の広告を出す前にでも触れている実来院ドットマッピングをしてみるのもいいでしょう。

先ほどもお伝えした通り、ライバルが来るのはよほどの事がない限り阻止は出来ません。

新規開業する側は、周りの医院にすでに通っている患者さんを転院させることに全力を傾けるわけなので、受けてたつ方は、患者さんが離れないようにすることに全力を傾けるべきであって、新規開業する先生に露骨な嫌がらせをしたり、大学ルート等で圧力をかけたり、悲観的になっている暇はないはずです。

それよりは、これを機に患者さんにファンになってもらう仕組みづくりに力を注ぎ、どうどうと戦うほうが、長い目で見て医院に良い結果をもたらすと考えましょう。