歯科開業で日本政策金融公庫を利用する時の流れとポイント


歯科開業で日本政策金融公庫を利用する時の流れとポイント

歯科開業のでよくある4つの資金調達先紹介」「開業資金借入時の保証人や担保の考え方」でも触れていますが、多くの方が歯科開業で利用されている日本政策金融公庫(以下、公庫と記載します)を利用する時の流れとポイントについて紹介します。

○日本政策金融公庫 利用の流れ

歯科開業で公庫から融資を受ける際、主に利用するのが新規開業資金(有担保)、新創業融資制度(無担保・無保証)です。

融資を利用する際の大まかな流れは、以下の通りです。

相談 → 申込 → 面接 → 融資判断(検討) → 融資確定・実行 → 返済

それでは、それぞれの流れに沿って詳しく見ていきましょう。

相談

電話か公庫の窓口で対応しています。公庫には地域ごとに支店がありますので、窓口相談の際はお近くの支店を利用すると良いでしょう。

申込

所定の借入申込書を提出し、申込みます(郵送・インターネット可)。添付書類として、創業計画書、設備資金で購入する見積書、設備のカタログや内装の図面、確定申告書(直近2年分)、担保がある場合はその証明書(不動産の登記簿謄本、固定資産の評価証明書等)などが必要になります。

また、歯科開業の場合には後から開設届の提出を求められます。融資を受ける段階ではまだ開設届を取得していない事がほとんどなので、融資が下りた際は後で必ず提出しましょう。

面談

申込みから1~2週間ほどで面談が実施され、申込みで提出した資料を元に事業についての質疑応答が行われます。事業計画資料、預金通帳、資産・負債の分かる書類、歯科医師免許証、身分証明書(運転免許証等)などを準備していきましょう。日程については事前に公庫の担当から電話や書面で連絡があります。

融資判断(検討)

公庫側が融資判断を行います。大体10日前後で結果が来ますが、担保の評価や査定などで1ヶ月ほど時間かかる場合もあります。もし融資が下りなかった時には、今後の事も考え、理由を確認しておきましょう。

融資確定・実行

融資判断の結果、融資が下りる事になったら必要な契約を行います。融資金額が2,000万円以下の場合には、契約書類が送られてくるので、必要事項を記載し返送します。2,000万円以上の場合には、支店に赴き契約書類の取り交わしが必要になります。

公庫に書類が届き契約手続きが完了すると、指定した金融機関口座に融資金が送金されます。問題がなければ、3営業日以内の振り込みとなります。

返済

指定した金融機関の口座から、返済金額が引き落とされます。返済予定表に沿って毎月引落しが続きます。

○日本政策金融公庫を利用する時のポイントと注意点

そもそも、これらの融資制度を利用するには条件があります。

新規開業資金の場合

1.現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方で、次のいずれかに該当する方
(1)現在お勤めの企業に継続して6年以上お勤めの方
(2)現在お勤めしている企業と同じ業種に通算して6年以上お勤めの方
2.大学等で修得した技能等と密接に関連した職種に継続して2年以上お勤めの方で、その職種と密接に関連した業種の事業を始める方
3.技術やサービス等に工夫を加え多様なニーズに対応する事業を始める方
4.雇用の創出を伴う事業を始める方
8.民間金融機関(注4)と公庫による協調融資を受けて事業を始める方

上記は、新規歯科開業で当てはまる項目を抜粋したものですが、この内よく問題となるのが勤続年数の部分です。通常は6年以上の勤務医経験を得てから開業されるケースが多いので、勤務年数自体はおそらく問題になりませんが、その中で短期スパンでの転職が多いと信用が得られず、融資が難しくなる事もあるので注意しましょう。

新創業融資制度の場合、勤務年数に関して記載はないものの、同じ様なリスクがあるので気を付けておきましょう。それ以外、普通に開業する分には利用条件に抵触する事はほとんどありません。

他に、審査でも大きなウエイトを占める創業計画書作成・面談にも注意が必要です。

事業計画では借入金の使用用途を明確にし、見積など根拠ある数値から金額を算出しておきましょう。利益予測もしっかり行い、信頼できる返済プランを示す必要があります。融資実行までの期間など、借入期間も定かにしておきましょう。

面談には、スーツなどきちんとした身だしなみで臨み、融資を受ける本人が責任をもって受け答えましょう。「~と思う」などの客観的であいまいな表現をさけ、「~と考える」「~をやります」といった自発的でプラスの発言を心がけると、事業主としての頼もしく見えます。

このような面談は、人生の内でもなかなか経験し得ない機会になるので、できたら友人や配偶者などに協力を頼み、面談の予行演習をしておくと良いでしょう。

歯科医師という職業の特性上、普段は患者さんの話を聞く事に従事しているので人の話を聞く事には慣れているかもしれませんが、相手を説得する為に要領よく説明をし、相手の目を見ながら誠実に受け応えを続けるという作業にはなかなか馴染めないかもしれません。

こうした点にも注意して、面談の準備を整えましょう。

今回紹介したような歯科の開業資金調達については、インサイトのセミナーでもご説明しています。実際に融資交渉に携わっている担当が講義を行っているので、現場の生の情報が聞けるチャンスです。

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