歯科開業全般

歯科医院開業までの流れ!開業はどのように進めばいいのか?

歯科医院開業までの流れや開業の進め方
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開業をしようと考え始めて、最初に疑問に思うことは「どのように開業を進めればいいのか?」ではないでしょうか?そこで今回は、簡単な歯科医院開業までの流れを説明します。

歯科医院開業までの流れのサンプル

開業までの工程を簡単に図式すると下記のようなイメージになります。

歯科医院開業までの流れや開業の進め方サンプル

日程の組み方やスケジュールのたて方については「歯科医院の開業スケジュールのたて方」で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。

開業の流れや進め方のポイント

それでは、開業の流れや進め方について、ポイントを紹介していきます。

開業イメージをまとめよう!

イメージするのは自分が開設者として運営する歯科医院です。

どんな医院にするか、開業した自分の将来像や目標はもう具体的に決まっていますか?

まずは開業やプライベートを含めたライフプランとビジョンを決めましょう。その後に、より具体的な開業計画を立てましょう。

自分の診療スタイル、それに見合う物件の条件、開業時期はいつにするか、資金はどれくらい必要か、その調達の方法はどうするか…どれも開業に必要な初期事項です。開業資金・自己資金の準備も大きく関わるので、キャッシュフロ―も見直しておきましょう。

現在勤務されている場合は、退職時期や勤務先に打診をする時期も決めておく必要があります。

開業地を探そう!

イメージが固まったら即、物件を決めましょう。集患できる場所を抑えなければ、安定的な歯科医院経営は成り立ちません。不動産も流通の変化が激しいので、良い場所はすぐに契約が決まってしまいます。開業を決意したら早めの行動を心掛けましょう。

とはいえ、物件についても気をつける点はたくさんあります。立地の良し悪し、物件の種類、施設のポテンシャル、認知性、地域の需要など、考えるべき要素はいくつもありますが、しかし、まずは歯科に適している物件かどうかという基礎をおさえなければなりません。

また、居ぬきなどの開業物件を譲り受ける場合も、特有の注意点があるので気を付けましょう。

これらを踏まえた上で、慎重かつスピーディに歯科医院の不動産契約をとりまとめましょう。

綿密な計画を立てよう!資金調達

物件が決まれば、後はゴールを目指して環境を整えるのみ!しかし、環境を整えるにはお金が必要です。

資金については最初にある程度の目途をつけましたが、物件の契約内容が見えてきた今、改めて歯科医院の開業で必要な資金がいくらになるのかを見直しましょう。

自己資金で補えない範囲は融資を受けることになりますが、そのためにも綿密な歯科医院開業の事業計画を立てておく事が大切です。当ブログでも繰り返しお伝えしていますが、開業はゴールではなくスタートです。5年、10年先を見据えた事業計画を立て、先の長い事業を実現していきましょう。

医院デザイン!内装、外装、看板

事業計画で内装に使う資金も決まったでしょうか?ある程度の目途が立った時点で、早速内装にも取り掛かりましょう。歯科医院の動線など、診療の安全や利便性について配慮するのはもちろんのこと、何より患者さんあってこそのクリニックです。

歯科医院に来院される患者さんの視点に立った内装を考えることが重要です。

また内装だけでなく、集患のための外装や歯科看板についても気を配る必要があります。建物や関連設備は大掛かりな施工になるので、それなりに工期もかかります。開業日までに余裕を持って対応できるように、歯科開業で関わる業者間のスケジュールにも気を配りましょう。

機材や設備確定

内装・資金と並行し、使用する設備も選定します。

歯科医院ではユニットやレントゲンなど特殊な内装施工を必要とする機材や、高額な機材もあるので、歯科医院の内装計画や開業資金調達にも影響が出ます。事業計画に則し、収益を最大限に引き出せる費用のバランスを考え、設備購入を検討しましょう。

治療に必要な設備を忘れずそろえることが大切ですが、同時に院内は患者さんも長い待ち時間を過ごす場所です。診療室だけでなく、受付や待合室、トイレや洗口コーナーなど、歯科医院に必要な設備・備品を用意します。過度な予算を投じる必要はありませんが、居心地の良さにも注力しましょう。大事なのは患者さんの目線に立つことです。

スタッフ、開業までの最終準備

だいたいのところを終えて、いよいよ大詰め!この段階でも、歯科医院スタッフの採用・確保に保健所や厚生局への開設届の届出など、やる事はまだまだ盛り沢山です。内装や資金調達ほど長い下準備を必要とはしませんが、どちらも医院を構成するのに重要な要素になります。

一人ではたくさんの診療はこなせませんし、そもそも開設届が受理されなければ医療行為そのものができません。

特に、役所への届出は締切を意識しないと、最悪開院日を遅らせる事になりかねません。注意点を事前にチェックし、こちらも慎重に対応していきましょう。また、開業後のリスクマネジメントとして、歯科医院を経営するのに必要な保険についても早めに検討していきましょう。

歯科医院の集患戦略!

いよいよ開業の準備も整って、後は当日を迎えるのみですが、その前に、開業後の集患についての対策はもうお済みでしょうか?地域の方に来院して頂くためにも、まずは医院を認知してもらう様に歯科医院の開業前から広告を出す必要があります。

歯科医院のホームページ制作も開業医院の概要が決まった段階で開始し、公開しておくとよいでしょう。広告に掲載する内容についても、医療広告規制に注意しながら中味を吟味し、決定しておくと進行がスムーズです。

「単なる広告だけではインパクトに欠けるのでは?」と思った方もいるかと思います。どんな歯科医院でどんな診療をするのか?見て知って信頼してもらうには、歯科医院と直接ふれあう機会を持つ内覧会が一番です。開業後の集患をより確実にする手段についても考えておきましょう。

簡単に開業の流れを説明しました。一言で開業といっても、様々な専門的な知識や注意点があります。本、歯科開業トピックスでもある程度、それぞれの内容紹介を行っていますが、全てを簡潔に分りやすく理解したいという方には、インサイトが開催しているセミナーをおススメしています。

開業に悩まれている方は、まずはこれを足掛かりにされてみてはいかがでしょうか?ご都合のいいお時間帯がございましたら、ご案内日程から日付を選択してお申込みください。

また、自分の場合はどうなのか?など個別のご相談もお問合せ頂ければ、ご状況をヒアリングさせて頂きアドバイスなどを行うこともかのうです。お気軽にお問合せください。

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